建築学科3年「建築演習」最終講評会を開催しました

2023/08/10

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建築学科3年生の前期授業「建築演習」の最終講評会が、7月19日に開催されました。この授業では、1・2年生で学んだ計画、構造、環境の知識を駆使して、グループに分かれ大型スポーツ施設を提案します。最後には迫力ある1/100模型を制作する意匠と技術の総合課題です。

最終講評会では、学生たちが制作した模型24台が会場に並び、グループごとに施設のコンセプト、建築計画、構造計画、環境計画を発表しました。デザインや構造面の強さのみではなく、利用者の導線、観客席の勾配、風の流れ、時間帯や季節ごとの日当たりまで考慮し、現実的な設備や建築材料まで工夫を重ねた施設が提案されました。発表後には、授業を担当する教授陣が、雨水処理などの細部の設計まで、作品をよりよくするためのアドバイスを送りました。

多くのグループがRhinocerosなどの3Dモデリングソフトを使用し、ビジュアルプログラミングにより複雑な構造を持つ建築の設計と各種解析を行いました。レーザーカッターなどのデジタルファブリケーション機器を活用することで、ドーム屋根の曲線まで、模型で正確に再現しました。

受賞作品

最優秀賞 吊り橋の散歩道ドーム C-16班

C-16班 受賞学生コメント
仲間と共有しながら作品を完成させていく過程は、今までにないエキサイティングな体験でした。試案の吟味を班員と繰り返し、1人での作業よりも自信を持てました。レーザーカッターでの模型制作に挑戦し、多くの時間を費やしました。課題を通して、建築の知識はもちろん、仲間との情報共有やスケジュール管理の大切さを学びました。

優秀賞 Wave-arena A-4班

A-4班 受賞学生コメント
課題を通して、Grasshopperなどを使用した3D、アニメーションなどデジタルツールを多く扱いました。模型制作では3Dプリンタ、レーザーカッターを使い、大型施設の設計、模型制作に必要な手段を学ぶことができました。進捗管理、グループ内での意見のすり合わせなど、仲間と作品を制作していく上で必要な計画性を学ぶよい機会となりました。

優秀賞 渦 B-10班

B-10班 学生受賞コメント
長い期間かけて考えたアリーナの案を、3Dモデルで形に起こしていく作業は難しくも、楽しい過程でした。グループでの設計作業の中で、各々の強みを活かし、新たな建築ソフト、レーザーカッターでの模型作りにも挑戦しました。チームで設計する感覚、自分の提案を具体的な形にして伝える作業は、今後に活きると感じました。

建築学部