建築デザイン学科冨永研究室は、2021年度から山梨県山梨市赤芝集落での実測調査を行い、今年3月に集落の建築と景観を生かした利活用提案書をまとめました。そして去る8月11日、赤芝集落の信光寺にてその最終報告会を行い、後半は集落の民家の特徴の一つである「附属屋」(作業小屋や蔵など、母屋の附属的な建物として作られるもの)の利活用ワークショップを行いました。
ワークショップでは、住民の方と学生の混成チームで3班に分かれ、事前に学生らが準備した附属屋の1/20模型にその場で手を加えながら、集落にどんなものがあったらいいか議論を膨らませて行きました。最終的には、できあがった模型とシートを提示しながら各班発表を行いました。各班それぞれ、住民の方々からたくさんの意見が出て議論が盛り上がりました。
また今まで赤芝集落に訪れた際に学生が撮影した写真の展示を行いました。展示のためのディスプレイは、組み立て式で持ち運びしやすく、繰り返し使えることを意識し学生がデザインしました。写真を掲示するための白い布は、かつて赤芝で栄えた養蚕を意識して制作したものです。
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ワークショップの成果を各班ごとに発表
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ワークショップを無事終了し、ほっとした様子の学生たち
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完成した各班のアイデア模型
これらの模型・シート・写真は、今後山梨市役所にて展示していただく予定です。
また今後は実際の附属屋を使ったモックアップ(実物大の模型)のワークショップを実施できるか、具体的に検討していきます。
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事前に作った附属屋の模型とアタッチメントを使って、意見を形にしていく
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住民の方の意見を聞きながら、学生が建築の形にしていく
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緑濃い赤芝集落の風景