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建築学専攻 橋田卓実さんが葬祭建築の在り方の研究で優秀作品賞・優秀論文賞をダブル受賞

2023/12/06

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11月17日に行われた一般社団法人「火葬研」が主催する火葬大賞にて、建築学専攻修士2年(受賞当時)橋田卓実さんが優秀作品賞・優秀論文賞をあわせて受賞しました。

一般社団法人「火葬研」が主催する火葬大賞は、火葬及び葬祭に関する学術・技術の研究成果、統計的資料、調査報告書等で未発表のもの及び顕彰事業としての「優秀論文賞」「優秀設計賞」を発表します。

研究題目 : 風習から紐解くこれからの葬祭建築の在り方に関する研究

橋田さんの修士設計は、現代の定型化された葬祭空間と効率を優先した事務的な葬儀に疑問を呈し、地方における葬祭建築の在り方を模索した作品です。地域に根付く風習と、村人の手によって行われていたかつての葬儀を詳細にリサーチし、生から死への一連の葬祭の流れを包括したプログラムと、かつての葬送儀礼が持つ意味や役割・それに伴う行為を再翻訳した建築空間を計画しました。
審査員からは「失われた地域特有の葬儀の風習を再考し、その手順を踏みながら親族と地域の人々の手で故人を送り出す、葬祭場を中心としたまちづくりを意図した現代の葬儀施設の提案」という点が高く評価され、優秀作品賞を受賞しました(上位3名が同率となり最優秀賞は該当者なし)。
また設計作品のみならず、論文における研究内容のクオリティも高く評価され、応募していなかった「優秀論文賞」も急遽受賞するダブル受賞となりました。

受賞コメント
このような評価を頂けたこと大変光栄に思います。死や葬儀、火葬など葬祭関係の専門家の方からの意見や会話の内容はとても貴重なもので、1年間向き合ってきた葬祭に対する自分の思いを伝えられたことも非常に感慨深いものでした。大会の中で実際に竣工している事例の発表もあり、実務としての設計の難しさを日々感じている社会人の身からしてもとても勉強になりました。この経験を大切にこれからも知見を高めていきたいと思います。ご指導くださった冨永祥子教授、本大会を薦めてくださった野澤康教授、感謝申し上げます。
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