2023年11月にパシフィコ横浜で開催された第16回日本地震工学シンポジウムにおいて、建築学専攻の北牧さくらさん(山下研究室・山下哲郎教授)が優秀発表賞を受賞しました。
研究題目 :
水平トラスリングで耐震補強した鉄骨置屋根体育館の地震応答
北牧さんの研究は、東北地方太平洋沖地震や熊本地震で、大型の体育館の鉄骨屋根と下部の鉄筋コンクリート柱をつなぐ屋根支承部やその付近の屋根の鉄骨に大きな被害が生じたことを踏まえ、鉄筋コンクリート柱の柱頭に水平トラスリングを設置して柱の揺れを低減することで、屋根支承部や周辺の屋根鉄骨の破壊の原因となる柱の慣性力を軽減する新しい補強法を提案し、地震応答解析でその効果を示したもので、避難所となる体育館の安全性を高める方法として高く評価されました。