K×Kプロジェクトが檜原村木材を用いて倉庫を設計・施工

2024/04/16

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学生プロジェクトWA-K.pro から派生した「K×Kプロジェクト」は、八王子キャンパス内に多摩産木材を使用した用具倉庫を完成させ、4/8(月)に竣工式を行いました。来週から始まる体育の授業や課外活動で使用します。

  • サッカー場側からの外観。庇の下の萱(石巻産)は、代々のメンバーがメンテナンスを受け継ぎます。
  • 8号館側からの外観。丸太をそのまま柱としたことで、体育館と弓道場を繋ぐ参道のような空間に
  • 中から見上げた天井。木片を繋ぐ作業は大変だったそうです。
  • 使いやすさを追求し、棚や大きな扉、覗き窓を設置。

同プロジェクトは、キャンパス内で木造倉庫を建てる活動を2017年から続けています。今回完成した5棟目は、株式会社東京チェンソーズと株式会社繁田尊友建築設計事務所の協力のもと制作しました。流線型のデザインは、建物奥に位置する弓道場に配慮したもので、曲線に沿って並ぶ列柱状の通路はそこへ続くアプローチを意識した設計です。

作業に際しては、狭い場所のため、学生達は重機を使わずに手作業で進めました。2月には土台部分に大雪が積り、まず雪をかきだすことから始めたり、春休みは毎日のように現場で汗を流したり、苦戦しながら約4カ月かけて完成させました。 竣工式では、後藤治理事長がこれまでのK×Kプロジェクトの経緯を紹介し、青木亮輔氏(株式会社東京チェンソーズ、代表取締役)は林業の現状を触れつつ、「これからの社会を担う学生に木の良さを知ってもらえたら嬉しい」と挨拶しました。同日は、多摩地域や木材を扱うメディアが6社来校し、式典後は撮影や学生インタビューが30分ほど続きました。

学生コメント
WA-K.pro学生代表 森田遥大さん(建築デザイン学科3年)

柱が水平に立たない、穴が垂直に開かないなど様々な問題が発生しましたが、その都度メンバーで対応策を話し合いました。構造と作業の安全性は繁田先生にアドバイスいただきながら進めたことで、課題を解決していく能力を身につける良い経験になりました。

K×KプロジェクトInstagram