10月19日、滋賀県立美術館で開催された「木の家設計グランプリ2024 20選」で、建築デザイン学科4年の許裕伊さん・金井美樹さん・嶋田美咲さん(いずれも冨永研究室・冨永祥子教授)が20選に入賞しました。今年のテーマは「リノベーション」で、古き良きものを受け継ぎ、それに新たな知恵と工夫を加えて未来に繋ぐ、生き生きとした建築を創り出すという提案が求められました。
受賞作品:土間から広がるくらしの輪
受賞作品は、同研究室が2018年から関わり続けている島根県小伊津町を舞台に、昨年度実際に実測した「金築邸」のリノベーションを提案しました。土間空間をプライベートとパブリックの中間領域として家の中に広げ、まちに対しても開くことで、集落に還元できる空間をつくっています。審査員からは、一軒の家だけでなく周辺環境の特徴も取り込みながら、都会からの移住者と地域住民との関わりを深め、やがてまちの拠点となる住宅を目指した点が評価されました。
受賞コメント
冨永研の先輩方が代々受け継いでくださった小伊津プロジェクトとその研究のおかげで、今回このような評価を得ることができました。私たちも次の世代にこの経験を還元できるよう努力していきます。