• Home
  • 2025年度のお知らせ
  • 長谷川浩司准教授(機械工学科)が科学技術分野の文部科学大臣表彰「若手科学者賞」を受賞

長谷川浩司准教授(機械工学科)が科学技術分野の文部科学大臣表彰「若手科学者賞」を受賞

2025/04/21

  シェアするTwitterでシェアFacebookでシェアLINEでシェア

工学部機械工学科の長谷川浩司准教授が、令和7年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰において、若手科学者賞を受賞しました。

本賞は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者に授与されるもので、中でも「若手科学者賞」は、萌芽的な研究・独創的視点に立った研究等高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた若手研究者に贈られます。
長谷川准教授は、「音響場を活用した非接触流体マニピュレーションに関する研究」の成果が高く評価され、今回の受賞となりました。表彰式は、4月15日に文部科学省講堂にて行われました。

業績概要:

近年、音響場を用いた非接触流体マニピュレーション(容器を用いずに空中で流体を能動制御)は、分析化学や生物分野を中心に社会実装への期待が高まる一方、音響場で浮遊する液滴に生じる非線形・非定常・非平衡かつ多次元的なダイナミクスの理解は、いまだ限定的である。
長谷川准教授は、浮遊液滴の流動場や熱・物質輸送過程を包括的に解明すると同時に、音響場によって浮遊液滴を安定保持・輸送・合体・混合・蒸発に至る連続操作を世界で初めて一気通貫で実現し、地上のみならず微小重力下においてもその技術的有効性を実証している。
本研究成果は、従来問題視されてきた容器壁を介した汚染を防止し、極小サンプルの試験を可能にする非接触操作の利点を活かすことで、多様な産業分野への応用に繋がるサンプルの高清浄化や廃液・プラスチック利用量の削減を通じた環境負荷低減に貢献すると期待される。

 

受賞者コメント
この度は、大変名誉ある賞を頂き、身に余る光栄に存じます。これまでご指導を頂いた恩師の先生方、苦楽を共にしてきた共同研究者および学生の皆様、研究をご支援頂きました本学の多くの皆様、そして家族の深い理解と温かいサポートに心より感謝申し上げます。襟を正して、研究を一層磨くとともに、教育でより貢献できるよう努めて参る所存です。

令和7年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者の決定等について
文部科学省公式ホームページ