K×Kプロジェクトが多摩産木材を用いて附属中学校・高等学校の用具倉庫を新設

2025/04/17

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学生プロジェクトWA-K.pro から派生した「K×Kプロジェクト」は、附属中学校・高等学校(中高)内に多摩産木材を使用した用具倉庫を完成させ、4月8日(火)に竣工式を行いました。

  • 学校沿いの道路側から見た外観。夜間にはライトアップされ、昼間とは異なる印象を見せます。
  • 内部から見上げた天井。湾曲に沿わせる木材加工には手間がかかり、苦戦した工程のひとつです。
  • 工夫を凝らした壁面デザイン。木目や色のバランスを見ながら、木材を一枚ずつ丁寧に並べました。

同プロジェクトは、大学キャンパス内や中高で木造倉庫を建てる活動を2017年から続けています。6か所目となる今回は、中高グラウンド脇に倉庫2棟を建設し、体育の授業や部活動で使用される予定です。制作には株式会社東京チェンソーズと株式会社繁田尊友建築設計事務所に協力をいただき、学生約20人が昨年11月から約4か月をかけて完成させました。湾曲させた天井部分のルーバーや道路側の壁、張力と圧縮のバランスで成り立つ「テンセグリティ構造」の考え方を取り入れたデザイン性の高い柵が特徴です。

竣工式では、設計指導を担当頂いた同設計事務所の繁田氏が学生の成長を肌で感じたと話し、「コミュニケーション力が特に上がった。一段、二段先を考えて改善を提案してくれるようになった。」と振り返りました。木材を提供くださった東京チェンソーズの青木 亮輔氏は「命がけで育て、切り出した木材が使われることは、木にとっても喜ばしいことであり、若い世代が木材に関心を持つきっかけとなれば嬉しい。」と挨拶しました。式典後は倉庫の前で参列者一同、写真撮影を行い建物の完成を祝いました。

学生コメント
WA-K.pro学生代表 清水 陸翔さん(建築デザイン学科3年)

倉庫の完成にあたり、K×Kプロジェクトのメンバーをはじめ、支えてくださったすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。 今回の取り組みを通じて、「建物は人がつくるもの」であり、「人と人との関わりの中で立ち上がっていく」ということを深く実感しました。 授業だけでは得ることができない貴重な経験を重ねる中で、人として成長し、大きな自信につながりました。

K×KプロジェクトInstagram