富樫英介教授(建築学科)が公益社団法人 空気調和・衛生工学会の第63回学会賞技術賞(技術開発部門)を受賞しました。
本賞は、空気調和・衛生工学および関連産業の進歩に寄与することを目的に、総合的に優れた業績の中から特に優秀なものに対して授与されるものです。
業績名:バイオミミクリー型環境調整システムの開発と検証
受賞対象は、建物の空調エネルギーを削減するために、太陽のエネルギーを使って自律的に開閉する日射遮蔽システムです。このシステムの開閉状態を詳細に計測するための新たな計測装置を自作し、システムの挙動を研究した結果も報告しています。
▶ 論文掲載:ScienceDirect 掲載論文
受賞コメント
このシステムは全くエネルギーを使わずに日射を制御する、堅牢で独創的なシステムです。
設計者である日建設計の村松宏さんの狙いを定量的に検証するため、計測システムの開発と運転データの分析について協力させていただきました。
公益社団法人 空気調和・衛生工学会は、暖冷房・換気、給水・排水、衛生設備など一般市民の生活と密着した設備やその仕組み・原理などを扱う学問領域で活動する、100年以上の歴史を持つ学術団体です。この領域の研究者と実際にこれらの設備の設計や施工を行う設計者・技術者、装置を製作するエンジニア、運転・管理技術者等の会員で構成され、日本にある工学系の中では10番目の規模の学会です。