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建築デザイン学科のグループがサンゴバン国際学生建築コンテスト日本大会にて入選

2025/05/27

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4月19日、東京日仏学院にて開催された「サンゴバン国際学生建築コンテスト」日本大会(主催:サンゴバングループ)において、建築学部建築デザイン学科4年の小川凌さん、小川貴大さん、八木橋雪花さん(いずれも藤木研究室・藤木隆明教授)のグループの作品が入選しました。

作品名:Architectural Method Using Earth

このグループは、3年次にコンテストへ応募し、全国30チームの中から一次審査を通過。7チームによる日本大会の最終審査に臨みました。出場チームの多くが大学院生という中、果敢にプレゼンテーションと質疑応答に取り組み、惜しくも入賞4作品には選ばれなかったものの、「入選(ショートリスト)」という評価を受けました。

  • 作品名:Architectural Method Using Earth (作品外観) ※画像をクリックするとプレゼンテーション資料がご覧いただけます。

サンゴバン国際学生建築コンテストについて

Architecture Student Contest(サンゴバン国際学生建築コンテスト)は、2004年にスタートした世界規模の学生コンペティションで、今回で20回目の開催となります。世界各国の学生が共通の課題に取り組み、国ごとに選考が行われます。各国の最優秀チームには賞金とともに、世界大会への出場権が与えられます。

2025年の課題地は、フランス・リヨン近郊のイゼール県にあるシミランとヴィルフォンテーヌの2地域。新築とリノベーションの両テーマについて、建築的視点だけでなく、サステナビリティやエネルギー評価(冷暖房需要計算や建物のLCA分析など)も含めた総合的な提案が求められました。

審査講評(一部抜粋)
土を用いた建築と環境調整機能の提案。ビルフォンテーヌでは建築を地中化することで自然環境とランドスケープを保存。シミラン村では自然素材と曲面の土壁を用いたデザインを提案。地中化のアイデアには驚かされた。
地中化により熱的に安定した環境を実現でき、音や耐火の面でも良い効果があると思われる。地球環境に対する改善効果は十分あるはずなので、LCA計算のモデル化を工夫するなどしてシミュレーションに挑戦してもらえると更に良かった。
(出典:Myome Architecture Student Contest WEBサイト

受賞コメント
(小川凌さん)
今回、サンゴバン社開催の建築コンテストで入選することが出来て、とても嬉しく思っています。
今回の建築コンテストは、建築のデザインだけではなく、サステナビリティについても求められるものでした。使ったことのない建築ソフトや学内の設計課題とは違った評価方法にとても苦戦しました。しかし、難しい課題内容であったからこそ、最後まで諦めずに取り組んだことは自分の中で大きな糧になりました。
最後まで建築コンテストに一緒に取り組んでくれた貴大くんと八木橋さん、そして、指導教員を引き受けてくださった藤木先生に感謝いたします。

(小川貴大さん)
この度は、国際コンペという貴重な機会において入選という評価をいただき、大変光栄に思います。
初めての「土」を素材とした建築に取り組む中で、分からないことや困難も多くありましたが、仲間とともに試行錯誤を重ねながら乗り越えることができたことに、喜びを感じています。
今回のコンペを通して得た経験を糧に、今後も建築の学びを深めていきたいと思います。

(八木橋雪花さん)
持続可能性や環境配慮がテーマのコンペであり、対象敷地であるフランスの文化や気候を考慮し、フランスの伝統的な建築にも使われている"土"に着目して画期的な建築を設計しようと試みました。土の特性やコンペの条件を踏まえつつ、どのような形態にするか、構造をどのように成り立たせるか、また雨の対策はどのように土で担うかなどに苦戦しました。
いくつか案が出た中、最終的には地面と建物を土でなだらかにつなぎ、それぞれ断熱、排水、構造などといった機能に合う土をフランス各地から集めるという形に行きつきました。授業での設計ではあまり考えられていない環境や持続可能性、材料について考えたり、自分たちの設計をどのように実現させるかまでを考えることが必要だと学べた機会となり、難しいテーマのコンペでしたが良い経験ができました。
Myome Architecture Student Contest WEBサイト
マグ・イゾベール WEBサイトより
藤木研究室