早稲田大学、東京都市大学、TIS株式会社、岡山理科大学、工学院大学の研究グループは、アバターを用いたバーチャルリアリティでのオンラインコミュニケーションが、対面での対話よりも自己開示の程度が有意に高く、性別によってもその傾向が異なることを明らかにしました。この研究に、本学からは淺野 裕俊准教授(コンピュータ科学科)が参加しています。
リアル、ビデオ通話、2つのバーチャル(本人と似ているリアルアバターと、似ていない非リアルアバター)の4つのコミュニケーションメディアを介した対話の比較を通して、(1)ビデオ通話やバーチャルはリアルと比べてどの程度自己開示が促されるか、(2)性別組合せはこれにどのように影響するか、を調査しました。その結果、(1)バーチャル(特に非リアルアバター)はリアルより、個人的な感情の開示の程度が1.5倍以上高い一方で、ビデオ通話はリアルと大きく違わない、(2)コミュニケーションメディアに関わらず、自己開示の程度が最も高い性別組合せは女性同士で、個人的な情報の開示でその傾向が顕著である、との結論が得られました。

本研究成果は、「Behaviour & Information Technology」のオンライン版に2025年6月4日に公開されました。
論文名:Effects of new communication media and gender on self-disclosure
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