2025年9月12日に東北大学青葉山キャンパスで開催された日本無機リン化学会第34回無機リン化学討論会において、化学応用学専攻博士後期課程3年の前川隆一さん(機能性セラミックス化学研究室・大倉利典教授)が「令和7年度(第2回)未来賞」を受賞しました。
研究題目:Na2O-Y2O3-P2O5-SiO2系ガラスの構造に及ぼすリン添加の影響
前川さんは「酸化物系全固体電池への応用を目指したナトリウムイオン伝導性ガラスの局所構造に及ぼすリン添加の影響」について受賞講演を行いました。
本賞は「無機リン化学に関連する学術・技術に対して、基礎的あるいは応用的概念、アイデア、実験的手法、実験結果、産業への応用、技術開発、工程管理などについての優れた業績を挙げていることに加え、産学官連携を見据えて本分野の一層の発展に継続的な貢献が期待される」若手研究者に贈られるもので、厳正な審査を経て、今回の受賞者が選考されました。
受賞コメント
このたび、日本無機リン化学会未来賞を賜り、大変光栄に存じます。本研究を進めるにあたり、多くのご指導とご支援をいただきました大倉先生、橋本先生、共同研究者の皆様、ならびに研究室の仲間に心より感謝申し上げます。本賞の受賞は、これまで取り組んできた研究の成果が評価されたものと受け止めており、今後の研究活動への大きな励みとなります。今後も学問的発展に貢献できるよう、一層精進してまいります。