11月15日に開催された「マロニエBIMコンペ2025in徳島」(主催:一般社団法人日本建築士事務所協会連合会)公開審査で、建築学部建築デザイン学科4年の柳原果凜さん、嶋田恵達さん、建築学科4年の高橋勝季さん、建築デザイン学科3年の加藤輝哉さん(ともに岩村研究室・岩村雅人教授指導)のグループが日事連会長賞を受賞しました。
このコンペは、「BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を使う」ことに焦点を当てた、歴史ある競技会です。今年は「水都徳島の中心市街地で考える脱炭素社会」をテーマに、徳島市「ひょうたん島」周辺を対象敷地とした提案が課題となりました。
作品名:「結び目」~駅から駅、繋がる未来へ~
当グループは、テーマに対し「BIM・シュミレーション」を用いて、ひょうたん島全体をウォーカブルな都市に変えることを目指し、ハードとソフトの二軸で設計を行いました。既存の桟橋を改修し、魅力的な滞留空間を創出、移動空間には現代の日本が抱える熱環境問題を考慮した設計を施し、人々が歩きたくなる未来都市を提案しました。
受賞コメント
(柳原果凜さん)
この度は、日事連会長賞を受賞でき、大変嬉しく思います。
社会人の方々も参加するコンペの中で、学生である私たちの提案が評価されたことは、嬉しさとともに大きな自信につながりました。
今回の課題では、まち全体を対象としたスケールで構想する必要があり、建築形状の検討にとどまらず、多角的な視点で考える難しさがありました。加えて、一次審査・二次審査ともに非常に短い期間で準備を進める必要がありタイトなスケジュールでしたが、チーム全員で協力し合いながら乗り越えることができました。今回の経験を、今後の研究にもつなげていきたいと考えております。ご指導くださった岩村教授、研究室の先輩方、そして共に走り抜けたチームメンバーに心より感謝申し上げます。
(嶋田恵達さん)
この度、マロニエBIMコンペ in 徳島において日事連会長賞を受賞できましたこと、大変光栄に思います。
今回のグループ設計では、意見がぶつかる場面もありましたが、丁寧な対話と意思疎通を重ねることで、最適な提案へとまとめ上げることができました。メンバーそれぞれの視点が掛け合わさることで、新たな発見や学びが生まれたと実感しています。今回得た協働の経験を、今後の建築実務においてもしっかりと活かしていきたいと思います。
(高橋勝季さん)
この度、日事連様主催のマロニエBIMコンペin徳島にて日事連会長賞を頂けたこと大変光栄に思います。
グループ設計だったこともあり、メンバーの全員が得意分野で全力を尽くしてくれたことがこの賞を頂けた一番の理由だと思います。また、この貴重な経験を糧に今後の建築業に貢献していく所存です。
(加藤輝哉さん)
主催である、日事連の会長賞を受賞できたこと、誠に嬉しく思います。
3年というまだまだ未熟な学生ではありますが、先輩方や岩村教授に助けをいただき、ここまで成果を上げることができたこと、改めて感謝を伝えたいと思います。
ひょうたん島全体をウォーカブルな都市に昇華させるには、分散した既存の桟橋を起爆剤として捉え、そこから魅力を派生させ、人の「移動・滞留・活動」に繋がるのではないか、という考えの元、課題に取り組みました。
設計中心ではありますが、BIMとシュミレーションを建築的なハードとソフトに活かせるよう最大限取り組めた事は大きな経験となりました。
岩村研究室の伝統として、来年度も上位入賞を目指します。



