野澤康教授(まちづくり学科)・冨永祥子教授(建築デザイン学科)が検討に携わった「“トイレ環境づくり”からはじまる新しいまちづくり」が、日本トイレ大賞2025を受賞しました。
本受賞では、八王子市の「中心市街地公共トイレ環境づくり基本方針」を軸とした取り組みが、公共空間の改善を単なる設備整備ではなく、周辺環境の自然・社会・文化的な質を高めるまちづくりの一環と捉えている点が評価されました。
本方針では、中心市街地にある14か所の市有公共トイレの実態や利用状況を調査し、老朽化やバリアフリー、安全性・清潔感などの課題を整理。そのうえで、①ユニバーサルデザインや防災・防犯・衛生面を強化し「みんなが安心・快適に使える」機能向上、②景観や多様性に配慮したデザイン整備により「みんなが誇れる個性豊かな」空間づくり、③市民や事業者と連携した維持管理で「みんなで守り育てる」持続可能な運営体制の3つを基本方針として掲げています。
なお、本受賞にあたっては3つの取り組みが選出されています。そのうち野澤康教授(まちづくり学科)は「八王子市中心市街地公共トイレ環境づくり基本方針」策定のアドバイザーを務め、冨永祥子教授(建築デザイン学科)は八王子市 船森公園トイレ設計コンペで審査員を、公開ヒアリング・パネルディスカッションではパネリストを務めました。
こうした現状把握から計画、整備・管理までを一体で考え、質の高い公共トイレ環境をめざす取り組みが大賞の受賞につながりました。