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石巻白浜地区復興住宅

プロジェクト概要

東日本大震災で甚大な被害を受けた、宮城県石巻市白浜地区。一時的な仮設住宅ではなく「恒久的に住むことが出来る復興住宅」が本来であるとして、建築学部 後藤治教授の主導のもとプロジェクト(K-engine Project)を立ち上げ、白浜地区海抜50メートルの高台に復興住宅の建設が進められました。
復興住宅がめざしたのは、津波により失われた地域のコミュニティーの回復と、東北地方の美しい景観をもつ「村」の再生。災害公営住宅のモデルケースにもなるべく、地場の工務店との連携を進め、スピーディかつ安価に住宅を建設できるスキームを基本としました。
住宅の建築は2011年6月に着工し、より安全にするための宅地造成など想定外の時間もかかりましたが、11月23日には入村式を行い、住民の方々の新しい生活がスタートしました。
地域の在来工法木造の復興住宅は、全11棟。10棟は、平屋3棟・2階建て7棟の個人住宅として、1棟は移転により失われがちなコミュニティーの場などの共同利用棟として使用されています。

2012年度の活動

翌2012年06~10月には125周年事業として、建築学部篠沢准教授が中心になり、村の緑化などのランドスケープ整備を進めました。プロジェクトには学生も主体的に参加。住民と共同して整備を行い、この地から多くの学びを得ることができました。整備にあわせて、園芸療法「Gardenursing」に関する調査研究も実施(共同研究者、金沢大学准教授安川緑先生)しました。
 
その他にも、仮設住宅との違いを実証するために、建物内の温熱環境・空気質を測定する等の調査研究が建築学部柳教授等によって行われているなど、住宅を造っただけでは終わらない、復興住宅の進化は続いています。

その他の復興支援の取り組み

白浜復興住宅が、住まいのまちなみコンクールで国土交通大臣賞受賞

白浜復興住宅は、本学が2011年に石巻市に建築した復興住宅です。この住宅を軸にした取り組みが、2024年1月、「住まいのまちなみコンクール」で最上賞にあたる国土交通大臣賞を受賞しました。

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白浜復興住宅がワーケーション宿泊施設としてリニューアルオープン

工学院大学が東日本大震災の復興支援事業として2011年から推進してきた「恒久復興住宅プロジェクト(K-engine Project)」の「白浜復興住宅」(宮城県石巻市北上町)が、新たに長期滞在型宿泊施設としてリニューアルオープンします。㈲熊谷産業(宮城県石巻市)が新規事業としてハード整備・宿泊施設運営を担います。特定非営利活動法人りあすの森(宮城県石巻市)はお試し移住等による地域活性化で当拠点を活用していきます。

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岩手県野田村体験交流を通して将来像を考える

震災直後の2011年夏から毎年、首都大学東京や八戸高専などとワークショップを実施。第1~2回(2011、12)は、復興のための空間提案をメインに活動。第3回(2013)以降は、民泊を通じて農業や漁業を実体験。さらに、村民の皆さんの暮らしや生業を知り、考えを伺う中から、将来像を議論して提案。今後も継続していく予定。

石巻雄勝町立浜地区産業復興支援

石巻市雄勝町立浜地区において、産業復興支援・生活復興支援の一環として、「わかめ・ホタテ養殖」の漁具を入れるコンテナハウスを寄贈し、学生ボランティアらがコンテナハウスを装飾するイベントを行った。

震災復興恒久住宅

宮城県石巻市白浜地区

工学院大学125周年東日本大震災復興支援プロジェクト「石巻市北上町十三浜復興住宅建設プロジェクト」では、震災後、いち早く仮設ではなく「恒久」住宅を、現地の素材で創り上げることを目標に活動、木造スレート屋根の住宅11棟を2012年に完成しました。住宅周辺の造園+ランドスケープ計画や工事も、研究室の学生が参加して実施しました。
(後藤研究室+篠沢研究室)

あえて間仕切りは設けずに、家族の生活にあわせて変えられる設計。 被災後すぐは、まず住むことを優先。その後の変化に合わせて、増改築が容易なように木造住宅を選択しました。
工学院大学建築学部 震災5年復興祈念写真展

# 防災・減災