保護者からの支援が求められる現在の就職活動

めまぐるしく変わる社会状況の中、学生は安定を求め、有名企業への志望が集中する一方で、知名度の高くない優良企業(特にBtoB)への志望はなかなか増加しないなど、アンバランスな就職採用状況が続いています。
視野が狭いばかりに、自ら厳しい就職活動を招いてしまい、疲弊している学生も多いようです。
このような就職環境だからこそ、保護者の方のご理解・ご支援、ご家庭での環境づくり、適切なアドバイスが不可欠なのです。

現在の就職活動のポイント

社会情勢の変化

  • 新卒採用で職種別採用が増えている
  • 複数の内定を取る学生と苦戦する学生の二極化

学生への負担

  • 厳選採用時代
  • 1年以上におよぶ活動の長期化(準備期間を含む)
  • 複雑になった採用試験

就職活動の変化

  • 個としてのチカラが求められる
  • 採用試験を通過するための多くの対策
  • 3年生夏インターンから就職活動が開始(採用活動の早期化)

保護者に求められること

  • 就職活動への理解と精神的な支援
  • 身近な社会人としてのアドバイス
  • 就職キャリア支援センターへの相談を促す
  • ご家庭での環境づくり
  • 経済的な支援

※本資料における「インターン」は就職情報サイトなどの呼称 「インターンシップ&キャリア」を含む

[就職環境の変化] 保護者の時代とは様変わりした現在の就職環境について

就職環境は年々大きく変わっています。
社会状況の変化で就職状況は短時間で大きく変わり、昨年までと同じようなスケジュール感覚では成果が得られない状況も見られます。
ここでは現在の就職環境をまとめました。

採用活動のスケジュール変更で大きく変わる就職環境

現在は、企業の情報収集も企業へのアプローチの方法も、何でもネット、スマホです。スマホであらゆる情報にアクセスでき、履歴書やエントリーシートのWeb提出、動画選考も増えています。個別の会社説明会が随時行われるのは当たり前。インターンが多くの企業で普通に行われるようになり、企業側も良い学生と出会うための努力を惜しみません。
そのため、3年次夏インターン参加など、計画的に就職活動をすることで自分に合った企業と出会うチャンスを増やすことになります。ただし、専門的な内容が増えてくる3年次以降の授業をしっかりと受講することが肝要。大学での学びが就職後にどのように活かされていくか具体的なイメージと結びつけることが出来るようになります。
今後さらに、社会がどのように変化するかは予想もつきません。そのような中、就職キャリア支援センターは適切に対応して、学生をサポートしていきます。

大学・大学院での学び、研究を生かした
「自分にとっての優良企業」の発見
こそが、成功の鍵

国内外の景気の先行き不透明感が強まり、従来以上に企業の厳選採用が続くことが予想されます。そのため、企業はあらゆる角度から人物を見極めようと、コストをかけて多様な試験や面接を実施しています。採用担当者にとっても多様な試験や面接は大きな負担となっており、軽減措置として選考の初期段階において書類でふるいにかけている状況です。応募が集中する大手企業はその傾向が強くなるものの、企業の知名度や規模に関わらず「優れた人材を少数精鋭で育てたい」という気持ちはどの企業も変わりません。
一方で、学生自身も時間的制約から応募できる企業には限りがあります。そこで徹底した業界・企業・職種研究を行い、大学・大学院での学び、研究を生かした「自分にとっての優良企業」を発見することが成功の鍵となります。学業に加えて、それらの研究や企業ごとの選考対策を行うのは学生にとって大きな負担です。したがって保護者の方の理解と協力が求められます。

新卒での就職がチャンス

就職活動の波に乗り遅れ、「とりあえず卒業して来年アルバイトをしながら再チャレンジする」というようなことを言い出したら要注意。卒業後の就職活動は、新卒に比べてハードルが上がると言われています。募集要項にも「20XX年3月卒業見込み」となっているように、既卒は新卒とは区別され、卒業後のフリーター等の期間は「ブランク」とみなされる場合があります。経験がなく年齢だけ高い新人である既卒者は、それだけで選考を通過できないこともあります。このようなことから、一度フリーター等になってしまうと、そこから正社員になれず、フリーター等を続けてしまう傾向にあり、生涯賃金でも大きな差が出てきます。「就職できないのなら、養ってあげよう」という考えは禁物です。新卒で就職できるようにアドバイスするのも保護者の方の重要な役割です。

保護者ならではのサポートが求められる

めまぐるしく変わる就職状況の中で戸惑っている場合には、保護者の方の理解と支援が必要です。もちろん、過度な干渉は百害あって一利なし。社会人として自立できるよう力を貸してあげてください。
現在のストレスの多い就職活動では、精神的な支援、最も身近な社会人の先輩としてのアドバイスが求められています。自らの人生を振り返り、ご自身の就職活動経験ではなく「なぜ働くのか」、「仕事とは何か」を伝えてください。本人が気づいていない長所も、成長を見守ってきた保護者の方ならではの就職活動の自己分析に役立つアドバイスもできるはずです。

[現在の就職活動スケジュール] 現在の就職活動は準備期間を含めると1年間の長丁場

現在の就職活動は複雑かつ長期化しています。
このページでは、現在の就職活動の主なスケジュールをまとめました。
今、子弟がどのステップにいるのか、次に何をすべきか、把握できるようにしましょう。

低学年次から少しずつ。自身のキャリアプランを考え、就職活動を進めよう

■低学年次

本学では1・2年生からキャリア教育がはじまり、自らの職業観やキャリアプランを明確にしていきます。早期から就職への意識を高め、学生生活を充実させていくことが重要であり、そういった意味では、低学年次から就職活動の準備はスタートしていると言えます。

■3年生・大学院1年生(4月~)

自己分析を行ったり就職関係のガイダンスに参加したりと、就職活動への本格的な準備を始めます。また3年生の夏には、長期休暇を利用して企業で働くことを体験するインターンが行われます。業界・企業・職種研究を深めることが大切な時期です。

■3年生・大学院1年生(9月~)

各企業のインターンやセミナー、卒業生訪問を通して、具体的な仕事内容を理解していきます。志望動機や自己PRを記入するエントリーシートの提出も始まり、実質的な採用試験がスタートします。筆記試験もすぐに始まりますので、準備を怠らないようにしましょう。

独自のスケジュールで採用選考を進める企業もあります

就職活動前半までに内定が取れていなくてもチャンスがなくなったわけではありません。採用活動を後半から本格化する企業や通年採用を行う企業もありますので、あきらめず活動を継続することが大切です。ただし、なかなか内定を得られないことで、ストレスを抱え、精神的に不安定な状態になる学生もいますので、そんなときこそ、保護者の方の適切なサポートが必要となります。

学業や研究活動との両立

就職活動が本格化する学部3年生、大学院1年生は、専門科目や研究が本格化する時期にもなります。特に理工系学生の就職においては、学業・研究活動をしっかりと行い、専門知識を身につけておくことが何よりも企業へのアピールになり、志望企業への内定の近道になります。学業・研究活動を最優先としながら、就活を効率よく行うために、就職キャリア支援センターの年間行事をうまく活用するよう助言をお願いします。

[現在の就職活動の特徴] 多様化する就職活動の流れ

今や、オンラインでのエントリーは常識。
さらに、多種多様な筆記試験・面接など、採用形式も数多くあり、採用試験は複雑になっています。ぜひ知っておきましょう。

オンラインを活用した企業へのエントリー

エントリーとは企業に対して「就職先として貴社に興味があります」と意思表示をすること。エントリーをすると資料が送付されたり、会社説明会の案内が届いたりします。
方法は企業によってさまざまですが、オンラインを活用して、企業の採用ホームページや、就職情報会社が運営する就職情報サイト上で行うのが一般的です。エントリーの締め切りが過ぎてしまうと、その後の選考に進めなくなってしまいます。また、就職情報サイトは、多くの企業の採用情報が掲載され、選考に関する企業とのやり取りもサイトを通じて行われることから、パソコンやスマホがないと就職活動を満足に進められないのが現状です。

■オンラインを活用した企業へのエントリー

採用試験の第一関門である「エントリーシート」

エントリーシート(ES)とは、住所や氏名のほか、「志望動機」や「自己PR」、「学生時代に力を注いだこと」など企業独自の質問項目がある応募書類のことです。提出することで、企業への正式な応募となります。多くの企業はエントリーシートをもとに書類選考で応募者を絞り込み、面接の際にも重要な資料として活用します。採用試験の第一関門であり、「どのような人物で、何がしたいのか」を判断されるため、学生にとって大変労力のかかる書類になります。
保護者の方は本人が気づいていない長所や能力をアドバイスしてあげてください。保護者だからこそわかることもあります。書き上がったシートに目を通して、ご自身の経験をふまえてアドバイスを行っていただけるとベストです。

人材を見極める多様な採用試験

筆記試験は主に「学力や知識を問う能力試験」と「職務の適性をはかる適性検査」の2種類。専門業者が作成したテストを使用する企業が増加し、指定された試験会場でパソコンを使って受検する「テストセンター方式」も普及しています。また、論理構成力、思考能力、文章表現力、価値観を判断するために長文を書かせる「論作文試験」を導入する企業も年々増えています。
面接は採用選考の中でも企業が最も重視するプロセスです。最近は多種多様な形式で実施され、それぞれ評価されるポイントも異なります。言葉遣い、コミュニケーション能力、論理的思考、状況判断能力などが注目されますが、企業がもっとも知りたいのは学生の「人となり」です。準備をしっかりと行い、自然体で臨むことが大切です。

就職活動スタイルの多様化

従来までは学生の動きは夏インターンと春からの本選考がメインの動きでしたが、近年では夏インターン→秋冬インターン→早期・通常選考と活動内容も複雑化しています。企業も、インターン参加者を対象とした早期選考やリクルーター制度の復活、キャンパスでのリクルーティングなど、多様な採用活動へと変化しています。情報をしっかりキャッチしつつも、振り回されないよう、よく考え着実に動くことが重要です。

大学院への進学もひとつの進路

理工系学生は特に、今やっている勉強や研究をもっと極めたいと思うと、進路のひとつとして進学を考えるようになります。進学するということは、さらに学費がかかるということで、安易に進学したいとは言い出しにくいものです。奨学金もありますが、やはり保護者の方からの援助が必要となるケースが多いです。日ごろから将来について話し合う機会を設け、何を考えているのか、どうしたいと思っているのか、聞き出して頂きたいです。そして、夢を叶えるべく、援助をお願いします。企業からの大学院修了生の需要は高いものがあります。

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学び・研究を活かした就職