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五輪エンブレム制作の過程と込められた想い 工学院大学で語られた、作者 野老 朝雄氏の対談報告

2016/08/08

工学院大学(学長:佐藤 光史、所在地:東京都新宿区/八王子市)は、新宿キャンパスに、学園の最新トレンドの発信拠点として『KU-SITE*1』』(キューサイト)を7月21日(木)にオープン。同日、2020五輪エンブレムのデザインに携わり、「工学院大学125周年記念総合教育棟」のファサード*2をデザインした野老 朝雄(ところ・あさお)氏と、同建物の設計を手がけた、建築家の千葉 学氏を招き、対談が催されました。
【プレスリリース】五輪エンブレム制作の過程と込められた想い 工学院大学で語られた、作者 野老 朝雄氏の対談報告 [333KB]
  • 対談中の野老 朝雄氏(右)と千葉 学氏(中央)
対談の中では、同建物のコンセプトや制作過程と共に、東京五輪エンブレムについても話は及び、会場からは、幾何学模様が描き出す秩序の美しさとコンセプトの見事さに、感嘆の声が聞かれました。

そして『KU-SITE』(キューサイト)では、野老 朝雄(ところ・あさお)氏の作品(総合教育棟ファサード。全4種類。)を展示中です。


<水玉と黄金比が織りなす均衡と調和>
大きさの異なるいくつもの水玉が、緻密なパターンを描き出す総合教育棟のファサードデザイン。『KU-SITE』でも鑑賞できる有孔折板について、「僕は数学が全くできませんが、算数レベルの美しさにとても興味がある。数々の紋様を手がけながら、摂理やそれに近いものを研究し続けている感覚です。今回のファサードデザインでも、黄金比をもとに円の大きさや配置を決定。一見、不規則に見えるパターンのなかに、ある種の均衡や調和を持たせています」(野老氏)。五輪・パラリンピック両大会のエンブレムなど、黄金比を意識した数々の作品についての解説が続きました。千葉氏は「たとえばピタゴラスの定理を知った途端、世の中にある直角三角形に秩序が宿っていることを知る。野老さんの作品には、そういう感覚に近い発見の歓びがある」と言葉を添えました。


<まずは手を動かす>
学生からの「デザインをする時に、何を考えてスタートするのか」との質問に、野老氏は「『絵を描くのを止めなさい』と言われても、ノートにちょこちょこ描いている子どもっていますよね。僕もそれに近いと思うんです。『走るのを止めなさい』と言われても走り続けた子がアスリートになり、『歌うことを止めなさい』と言われても歌った子がミュージシャンになるように、僕は描くことを止められなかった。だからあまり『どうデザインするのか』ということは意識しない。まずは手を動かして、そこから発想が脱線していくことが多いと思います」と答えました。千葉氏の「野老さんの作品の原点には、日常や自然界に潜む秩序や摂理に気付くような幸福があると思う。僕もそれに近い感覚で設計に関わっています。『何かを表現したい』というよりも、その空間で何が行われているのかを発見するという感覚が根底にありますね」との感想で、対談は終了しました。



■ご参考
*1【「KU-SITE(キューサイト)」とは】
新宿キャンパス地下通路(4号街路)につくられた展示スペースと55インチモニター3台を連ねたデジタルサイネージが設置された全長約13mの情報発信スペースです。学園全体の活動や研究情報、さらには各キャンパスの情報発信を行います。

*2【ファサードと本学総合教育棟ファサードデザイン(有孔折板)について】
ファサードとは建物の正面部分を指し、最も目に付く場所で建築に於いて重要視される建物の“顔”となる部分です。八王子キャンパスのシンボルである「創立125周年記念総合教育棟」のファサードパターン+サインのデザインを野老 朝雄氏が手がけました。同建物の設計は、千葉 学氏が携わりました。
新宿キャンパス・地下一階「KU-SITE」左右の展示スペースにて、ファサードデザイン(有孔折板)4種類をご覧いただけます。

【ファサードデザインの展示概要】
展示場所 : KU-SITE(キューサイト)
       ※新宿キャンパス(東京都新宿区西新宿1丁目24番2号)内
取材に関するお問い合わせ 学校法人 工学院大学 総合企画部広報課
担当:関根・堀口・佐野
E-mail: gakuen_koho@sc.kogakuin.ac.jp
TEL: 03-3340-1498
アクセス
KU-SITE