武藤恭之准教授(教育推進機構)所属の研究グループが惑星誕生の現場を特定

2019/06/26

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武藤恭之准教授(教育推進機構)が所属する研究グループが、ALMA望遠鏡を用いて若い星うみへび座TW星を取り巻く塵とガスの円盤(原始惑星系円盤)を観測し、円盤内に小さな電波源を発見しました。円盤内で惑星が成長していく重要な現場である可能性が高く、惑星形成の過程の理解に向けた重要な観測成果です。
  • アルマ望遠鏡で観測した若い星うみへび座TW星を取り巻く原始惑星系円盤 Credit: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), Tsukagoshi et al.
今回発見された小さな電波源の正体を明らかにするため、研究グループは、形成中の惑星の兆候をより直接的に捉えることを目指しています。
武藤恭之准教授(教育推進機構)のコメント

うみへび座TW星は、原始惑星系円盤を持った若い星の中で最も地球に近い場所にあり、世界中のグループが注目している天体です。私たちも、アルマ望遠鏡を用い、この天体を数年にわたって継続的に観測しています。今回は、私たちのグループが提案した非常に高感度の観測が実現し、新たな発見につながりました。現在、今回の成果をもとにした新たな観測も提案しており、さらに理解を深めていきたいと考えています。
本研究成果は、アルマ望遠鏡からプレスリリースがされています。詳細は、国立天文台チリ観測所による、アルマ望遠鏡のページをご参照ください。
アルマ望遠鏡、惑星誕生の現場をピンポイントで特定|ALMA望遠鏡
教育推進機構