WA-K.proがプロデュースした展示スペース「STUDENT SHOW」が、八王子キャンパス1号館地下1階に完成しました。この展示スペースでは、工学院大学ロボットプロジェクトやBirdman Project Wendy 、工学院大学ソーラーチームの活動を紹介しています。
この場所は元々、学生プロジェクトの過去の車体や機械などを置いていましたが、展示スペースとしては活用しきれずにいました。八王子キャンパスをより魅力的にしたい、建築学部生の活動をキャンパスに訪れる多くの人に知ってもらいたいという想いから、WA-K.proのメンバーが今回のリニューアルを行いました。 学生たちが一からコンセプトやデザインを考え、さらに鈴木敏彦教授(建築学科)に監修をしていただくことで、素敵な展示スペースに生まれ変わりました。
展示スペースのコンセプトは、「好奇心」。見てほしいからこそ、あえて外からは見えないようにし、通りすがった人がのぞき穴からつい見てみたくなるデザインにしました。
八王子キャンパスに来校された際には、ぜひお立ち寄りください。
※展示品の一部は現在調整中です。
八王子キャンパスに来校された際には、ぜひお立ち寄りください。
※展示品の一部は現在調整中です。
■WA-K.pro 朝田岳久さんコメント
今回の展示空間のデザインの活動では、より多くの学生に他のプロジェクトを認知してもらえるような空間を作り上げることを心掛けました。一からデザインを練り、展示空間の制作までWa-k.proの学生で作り上げました。活動を通して自らデザインしたものを実際のスケールで作りあげることで適切な開口部の高さや人間の高さに合わせたデザインを学ぶことができました。皆で協力しあい、ものを作り上げることの喜びと達成感を感じました。
Wa-k.proは建築だけでなく、デザインや地域の活性化などの活動を行っています。これからも学生が互いに協力し意識を高めあい、日々の活動をしていきたいと思います。今回の展示空間のデザインの活動をはじめとして、この先展示空間がより多くの学生のために様々な形で使われることを期待します。
Wa-k.proは建築だけでなく、デザインや地域の活性化などの活動を行っています。これからも学生が互いに協力し意識を高めあい、日々の活動をしていきたいと思います。今回の展示空間のデザインの活動をはじめとして、この先展示空間がより多くの学生のために様々な形で使われることを期待します。
■監修・鈴木敏彦教授コメント
WA-K.proとの協働
私が建築系同窓会会長として動態保存・継承している「白樺湖夏の家」(旧白樺湖学寮)にて、6月の外構工事を手伝ってもらったのが、WA-K.proのメンバーとの出会いでした。私は日頃3年生以上の学生とゼミや学外活動を行っていますが、彼ら1〜2年生がテキパキと仕事を仕上げていくのを目の当たりにしたのは新鮮な驚きで、頼もしいかぎりでした。ですから、本プロジェクトの指導を頼まれた時は二つ返事で引き受けました。
彼らの構想は、空間内部の様子を外部から覗き見るような関係性を構築するというものでしたが、具体的なデザインにはまだ到達していませんでした。そこで、参考となる事例を紹介しました。それは昨年、私がプラハを旅していた時に遭遇した建築現場の仮囲いのデザインで、壁に施したグラフィックとのぞき穴が通行人の興味を引きつけ、中を覗く行為を誘発するものでした。このイメージの共有がきっかけで、彼らとの議論が盛り上がり、具体的なデザインへと昇華しました。
建築の世界では、過去の空間体験が新しいイメージを想起させることが多々あります。現在はネット上であらゆる疑似体験が可能かもしれません。しかし建築家を目指す彼らには、自ら行動して本当の空間を体験してもらいたい。もちろん行動にはコストが伴います、つまり目にお金をかけるという気持ちが大事なのです。WA-K.proの今後の活動に期待しています。
私が建築系同窓会会長として動態保存・継承している「白樺湖夏の家」(旧白樺湖学寮)にて、6月の外構工事を手伝ってもらったのが、WA-K.proのメンバーとの出会いでした。私は日頃3年生以上の学生とゼミや学外活動を行っていますが、彼ら1〜2年生がテキパキと仕事を仕上げていくのを目の当たりにしたのは新鮮な驚きで、頼もしいかぎりでした。ですから、本プロジェクトの指導を頼まれた時は二つ返事で引き受けました。
彼らの構想は、空間内部の様子を外部から覗き見るような関係性を構築するというものでしたが、具体的なデザインにはまだ到達していませんでした。そこで、参考となる事例を紹介しました。それは昨年、私がプラハを旅していた時に遭遇した建築現場の仮囲いのデザインで、壁に施したグラフィックとのぞき穴が通行人の興味を引きつけ、中を覗く行為を誘発するものでした。このイメージの共有がきっかけで、彼らとの議論が盛り上がり、具体的なデザインへと昇華しました。
建築の世界では、過去の空間体験が新しいイメージを想起させることが多々あります。現在はネット上であらゆる疑似体験が可能かもしれません。しかし建築家を目指す彼らには、自ら行動して本当の空間を体験してもらいたい。もちろん行動にはコストが伴います、つまり目にお金をかけるという気持ちが大事なのです。WA-K.proの今後の活動に期待しています。