紀基樹客員研究員が参画し、史上初めてブラックホールの撮影に成功した国際研究チーム「EHTコラボレーション(the Event Horizon Telescope Collaboration)」は、米国のブレークスルー財団から、「基礎物理学ブレークスルー賞」を授与されることが決まりました。授賞式は11/3カリフォルニア州にあるNASAエイムス研究センターで実施され、現地ではテレビ放映される予定です。同賞は、基礎物理学に関する優れた業績を挙げた科学者に贈られる賞で、これまでにノーベル賞受賞者らも受賞しています。
今回の受賞にあたり紀研究員は「M87銀河中心のブラックホールの撮影は、EHTコラボレーションチームで一丸となって進めたからこそ成し遂げることができたので、チームメンバー全員での受賞となり嬉しい限りです。今後はさらに、東アジアVLBI観測網によるM87の観測も一層強化して、残された大きな謎「ジェット噴出流の生成機構」を解明したいと考えています。」と意気込みを語りました。
紀客員研究員は、ブラックホールに関する研究の傍ら、本学附属中高での講演、日比谷図書文化館での講演など、宇宙の魅力を広く伝え続けています。