化学応用学専攻修生が膜シンポジウム2019で「学生賞」を受賞

2019/12/25

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2019年11月12日に大阪大学基礎工学国際棟Σホールで開催された膜シンポジウム2019において、化学応用学専攻修士2年の廣澤史也さん(計算化学デザイン工学研究室・高羽洋充教授)が「学生賞」を受賞しました。

研究題目:CHA膜における多成分系ガスの透過過程の分子シミュレーション

この発表は、高いCO2選択性を有するCHA膜に対して、単結晶および多結晶膜を想定した非平衡分子動力学シミュレーションを行い、粒界の微細構造によって膜の性能に与えられる影響について報告したものです。低圧条件下では分子ふるい効果による高いCO2選択性が発現した構造も高圧条件では選択性が態かすることが課題として挙げられています。そこでこの研究では、結晶方位の異なる単結晶のモデルと、粒界構造が透過方向に対して垂直なモデル、平行なモデルを用いてシミュレートしました。この結果より、粒界を制御することで高圧条件でも高い選択性を達成できることを示しました。

受賞コメントこの度は学生賞をいただき、誠に光栄に思います。このような賞をいただけたのも、日頃よりご指導いただいている高羽先生や研究室の皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。今回の受賞を励みに、より一層研究に邁進していきたいと思います。
計算化学デザイン工学研究室
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