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武藤恭之准教授(教育推進機構)らの国際研究チームが3重星周囲の惑星形成現場を観測

2020/09/04

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  • オリオン座 GW 星の周囲の原始惑星系円盤の観測画像。国立天文台プレスリリースページより。Credit: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), Bi et al., NRAO/AUI/NSF, S. Dagnello
武藤恭之准教授(教育推進機構)が所属する国際研究グループは、アルマ望遠鏡を用いて若い3重星であるオリオン座 GW 星を観測し、太陽と海王星の距離の 10倍以上の大きさに拡がった三重リング構造を発見しました。また、エクセター大学を中心とする国際研究グループも独立に同様の発見をしました。この天体は、これまで見つかった中で最も大きな惑星形成の現場を持つ天体です。見つかった三重のリングは、互いに傾いた構造をしており、リングの間に巨大な惑星が形成されている可能性があります。これまでに、多くの太陽系外惑星が発見されていますが、3重星の周囲での発見例はありません。この観測は、惑星形成の新たな可能性を示すものと言えます。

今回の観測結果は、アメリカ国立電波天文台(NRAO)・ヨーロッパ南天天文台(ESO)・国立天文台よりプレスリリースがされています。
武藤恭之准教授(教育推進機構)のコメント

オリオン座GW星の周囲には、非対称な構造を持った円盤が存在する兆候があることを過去の観測の再解析によって見出し、今回、アルマ望遠鏡で詳しい観測を行うことを提案しました。今後も、若い星の周囲で起こる現象を調べ、多様な系における惑星形成過程の理解を目指していきたいと考えています。
プレスリリース|国立天文台
プレスリリース(英語)|アメリカ電波天文台
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