入江瑤子さんが指導教員の進藤哲央教授、北海道大学の瀬戸治准教授と共同で執筆した論文「Lepton flavour violation in a radiative neutrino mass model with the asymmetric Yukawa structure」が「Physics Letters B, Volume 820, 136486」に掲載されました。 「Physics Letters B」は素粒子物理分野ではトップクラスのジャーナルのひとつで、2019年のインパクトファクターは4.771です。
本研究では、ニュートリノ質量を量子補正によって生成するようなモデルのうち、特定のフレーバー構造を持つモデル群に注目して、モデルパラメーターの便利な扱い方を提示しました。
またそれを、このモデル群の最も簡単な具体例であるZee-Babu模型に適用し、レプトンフレーバーを破るような過程の実験から得られる制限が、将来のニュートリノ振動実験による測定や加速器実験による新粒子探索にどのような示唆を与えるかを議論しました。
- 素粒子論研究室