工学研究科および先進工学部環境化学科の学生が、今夏、社会人も受講する真空技術の基礎講習会にオンラインで参加し、専門知識を学びました。
「真空ウォーキングコース」と名付けられたこの勉強会は、一般社団法人 日本真空工業会が真空機器メーカー・販売会社の新入社員、これから真空関連技術に携わろうとしている技術者・研究者・学生、技術的な対応でスキルアップ希望の営業の方々を対象に開催している基礎講習会です。例年は受講生の約半数が首都圏外から本学八王子キャンパスに集まり、講義と実習が行われています。講師も、全国各地の所属企業から機器を持ち寄って集まるため、大学には設置されていない機器についても学べる貴重な機会です。開催26回目を迎える今年は、新型コロナウイルス蔓延の影響を受け、7月19日(月)から8月31日(火)まで、オンラインで開催されました。講座は全部で7講座が用意され、この分野全体の知識を得ることを目的に「真空の基礎」から「メンテナンス」「薄膜作製技術」「真空ポンプ(体験と講義)」など真空技術の応用体験が含まれた体系的なカリキュラムです。
受講したのは、工学研究科および先進工学部環境化学科の研究室に配属されている9名です。授業や単位とは関係ないため、希望者が受講しました。鷹野学部長の「薄膜作製技術」も開講され、学生にとっては馴染み深いテーマではありましたが、「当初、実習だけは本学で受講できる予定だったが、感染拡大を受けて急遽中止になり、残念だった」「社会人からの講義を聞くことで、就職後どのようにこの知識を使うのかをイメージでき、緊張感をもって受講できた」「普段の授業とは違うたくさんの講義を、主催者のご好意により無料で受講できた。アルバイトができない今は、とてもありがたい。」などの感想が聞かれました。