工学院大学先進工学部 第15回コロキウムのご案内(12/26開催)

2022/12/21

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第15回先進工学部コロキウム ~最先端の研究紹介~

先進工学部長 小山 文隆

新しい価値を創造する力(科学技術イノベーション人材)が社会で求められています。
2015年に開設した先進工学部(生命化学科・応用化学科・環境化学科・応用物理学科・機械理工学科)は、設立コンセプトの一つであるイノベーティブ(新しい切り口、新結合)な研究連携を実現するため、毎年コロキウムを開催しています。第15回目の先進工学部コロキウムは、学部生、大学院生が研究や研究室に対する理解を深めて、自分の将来像をイメージできる機会として開催します。
本会が皆様のキャリアデザインの一助になることを期待します。

日時 2022年12月26日(月) 16:00-17:40
開催方法 ZOOM Webinar
登録URL こちらから事前登録しご参加ください

プログラム

16:00-16:05 開会挨拶(小山学部長)
16:05-16:50 応用化学科 後関 頼太 准教授

有機化学的な知識を基に高分子を科学する
身の回りには様々な高分子材料があり、我々の生活を豊かにしています。高分子の特性は構成する化学構造に大きく依存します。そのため、これまで有機反応のアプローチによって構造を明確に制御する方法を開発し、これまでにないような特性を有する高分子の創製を目標に研究に取り組んできました。本講演では、自身のキャリアを例に何を考えながら今に至ったかをお話しするとともに、有機化学の知識に基づいた高分子合成に関する研究や機能性高分子材料の創出に関する研究を紹介します。
16:50-17:35 環境化学科 金 熙濬 特任教授

リン資源循環社会の構築
今年、11月で地球住民が80億になりました。今までのように資源を自然から採集・加工して使い、その後、廃棄する大量生産・消費・廃棄型の経済システムは成り立たなくなることが容易に予測出来ます。即ち、地球資源が人間にとって、無限ではなく、有限であり、地球が持つ総資源と使用可能な量を見つめながら、資源を有効に利用するしかない時代になりました。今までこれに準じる例は、エネルギー問題(化石エネルギー)とそれに起因する地球温暖化問題がメインのテーマでしたが、今後からは、食料不足の問題も深刻になることが予測されるので、我々研究者はその対策を問題が起きる前に技術的な解決方法を準備する必要があります。食料生産では肥料が最も重要な因子であり、肥料の3代成分はN、P、K であります。その中で、N はハーバーボッシュ方法により、解決されました。しかし、最も枯渇が心配されるPはまた解決方法が見つかりません(可採年数150年)。さらに、P資源は中国・モロッコ・アメリカ・ロシアなどの5つの国に約80%偏在されており、EUでは戦略資源と指定されています。資源量とその役割(食料生産)からP資源を持たない国も持つ国もP 資源を大事にすること、即ち、循環して利用することは必要です。本講演では、私が今まで取り組んできたリン資源循環利用研究の成果を紹介します。境界超えた連携や他の研究も交わって話しますので、宜しくお願い致します。
17:35-17:40 閉会挨拶(小山学部長)
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