学園総合防災訓練を開催、学生主体の体験型訓練も実施(11/30)

2022/12/21

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11月30日、学園総合防災訓練を実施しました。新宿と八王子の両キャンパスで全授業(遠隔授業含む)を同時に中断し、地震発生を想定した自衛消防訓練を実施。続いて、各キャンパスの立地を意識した体験型訓練を行いました。

 

  • 新宿の様子

■自衛消防訓練
自衛消防訓練は、教職員により構成される自衛消防隊員が中心となり、学生を含むキャンパス全館で行いました。新宿・八王子間の電話が通じないことを想定して、今年は通信手段としてIP無線機を追加しました。部署によっては、本来役割を担う者が不在と設定して代理者でも滞りなく進める体験をしたり、情報の漏れに気付きやすい様に学校種別ごとに報告書をまとめる場所を用意するなど、訓練を機に備えが進みました。現在、訓練に関する意見・感想を募集しており、課題改善していきます。

■体験型訓練
体験型訓練は、例年学生が企画段階から関わります。訓練のマンネリ化を防ぎ、近年の災害事例を意識した内容が並びます。今回は2年ぶりの対面実施で、各キャンパスの備蓄品を実際に手に取って使い勝手を試すなど、オンラインでは得難い体験が用意されました。
新宿では、防災を研究する村上研究室(建築学部まちづくり学科)が協力し、長期保存が可能な水とミネラルウォーターを試飲しどちらが備蓄水かをあてるブース、学内に設置されている非常用電話と災害用伝言ダイヤル171の紹介などを開設。研究室単位で来場する姿や、部署の異なる職員が備蓄品を見ながら非常時を想像して会話する様子が見られました。「ダンボールの上にエアーマットを敷いた簡易寝床は、マットの端を丸めて枕代わりにすると快適そう」「災害用トイレは、凝固剤と匂い防止袋があればどうにかなりそうだが、重さに気を付けたほうが良さそう」などの気付きがありました。

八王子では、2020年度に先輩学生が考案した防災ポーチの活用方法の紹介を中心に学生自治会常任委員会とまち開発プロジェクト-Smart Tech-が展開。「圧縮タオルは何倍に広がるか?」など、中身の機能や使い方をクイズと動画で紹介しました。八王子市の協力による起震車体験ブースでは、大きな揺れが来ると身を守ることに精いっぱいであることを、多くの学生・教職員が改めて感じました。八王子キャンパス防災マップは、八王子市によるハザードマップを参考に、構内の建物や通路での留意点を表示。対策が施されている見慣れた景色に潜む危険性を教職員が再確認する機会にもなりました。このマップは後日学内で共有され、避難訓練時は新宿キャンパスにいた教職員やオンライン授業だった学生にも備えを促しています。備蓄食の配布は両キャンパスで行い、帰宅困難や避難生活を考え、備えるきっかけとしました。

※八王子での備蓄品紹介は、防災訓練に先駆けて11月15-17日に実施。

  • 八王子の様子
学生コメント:菅村 晴矢さん(工学部電気電子工学科2年)
八王子での体験型訓練のとりまとめを行いました。学生自治会常任委員会※1とまち開発プロジェクト-Smart Tech-※2が連携することで、全学生が災害への備えを自分事として捉えやすい取り組みになりました。八王子キャンパスの一部は指定緊急避難場所(広域避難場所)に指定されており、災害時には地域の方も集まります。学生が構内の危険を理解し、日ごろから備え、12種類の防災グッズと災害時に必要な知識を掲載した防災案内が入っている防災ポーチと実際の避難方法を示した防災マップがあることは被災時に必ず役立ちます。各自の身を守る為にも、正しい知識を持ち、キャンパス内外を問わず次の大きな災害が起こる前に備えてもらいたいです。
 ※1 学生自治会常任委員会
献血活動や学園祭など、学生が日々楽しめるイベントを企画・実施。
※2 まち開発プロジェクト-Smart Tech-
街と人の繋がりをテーマに、新たな文化を定着させることで解決することを目標に、西新宿を拠点に活動。