建築デザイン学科 宮本皓生さんがユニオン造形デザイン賞で佳作B賞を受賞

2023/04/19

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第29回ユニオン造形デザイン賞にて、建築デザイン学科 4年宮本皓生さん(冨永研究室 冨永祥子教授)が佳作B賞を受賞しました。

このコンペは公益財団法人ユニオン造形文化財団が主催する建築学生対象のコンペで、第29回は建築家の平田晃久氏が審査員でした。
平田氏の出した課題は「大きな家」。「思考実験的に、それぞれが設定する何らかの大きさに焦点を当て、現代の多くの住宅に欠落しているような豊かさを持った家を設計してほしい」という内容です。

宮本さんの作品「うつろいの映写機」は、風景の編集手法を用いた、都市と狭小住宅のつながりの在り方の提案です。高層ビル群がそびえ立つ新宿と代々木の狭間にひっそりと佇む低層住宅街が舞台で、映写機のような家が小さな世界のうつろいを映し続け、やがて大きな都市のうつろいに関心を抱かせ、家が都市と人を取り持つ大きな窓口になる、というものでした。

審査員の平田氏からは、
「街の中に色んなシーンで見えるありふれたものたちや、窓で切り取られる風景など、たくさんの要素が様々な形で1本の映画のように繋がれている。それがユニークな形で結実しており、住宅だが外側にあるものが写し込まれたような広がりを持っている点が面白い」と評価され、この度の受賞となりました。

受賞コメント
山に夕日が差し、稜線を描く美しい風景を「やまのは」というのですが、都心にそびえ立つ美しいビル群に差す夕日に対しても同じような美しさがあると感じていました。日々のほとんどの時間を新宿で過ごしている私にとっての住宅と都市の理想の関係を考ながら設計しました。
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