4月23日に川口リリア展示ホールにて行われた、埼玉建築設計監理協会第23回卒業設計コンクールにて、工学研究科建築学専攻修士 1年の馬場琉斗さん(冨永研究室 冨永祥子教授)が、埼玉建築設計監理協会賞を受賞しました。
馬場さんの作品は「建築・土木が目に見える上層部しか考えられていない」という現状への違和感に対し、目に見えない下層部である大地・土中についての調査分析を行い、それを積極的に改善するための設計提案です。
山手線の既存線路に新しい浸透水域という役割を見いだし、大地に蓋をしている擁壁・建築を更新することで、土木の寿命・大地への荒廃した関係・緑地の減少など土木の転換期である現在に、新しい風景を創り出すというものです。
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模型写真①
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模型写真②
審査員からは、「現状の土木構築物に対して他人事のように接するのではなく、住民や地域と連動して解決する着眼点」などが高く評価され、このたび埼玉建築設計監理協会賞を受賞しました。
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発表の様子
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表彰式
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表彰式後
受賞コメント
各大学を代表する作品、先生方集まるなかで、この賞を頂けたことたいへん嬉しく思います。審査員をはじめ多くの方と意見交換ができたことはとても貴重な経験になりました。沿線上に広がる風景が想像でき良かったとコメントを頂き、これからも社会問題に対して様々な視点から解決方法を考え、今にはない風景を作り出していきたいです。ご指導頂いた冨永先生、卒制期間支えてくださった先輩、後輩に改めてお礼申し上げます。この経験を糧にこれからも精進していきたいと思います。