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電気・電子工学専攻 石川魁さん、宮島麗夏さんが日本材料科学会学術講演大会で若手奨励賞を受賞

2023/07/04

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5月18日から19日にかけて慶応義塾大学 日吉キャンパスにて開催された一般社団法人日本材料科学会2023年度学術講演大会において、電気・電子工学専攻 1年の石川魁さん(電気電子機能材料研究室・鷹野一朗教授)、同1年の宮島麗夏さん(同研究室)が若手奨励賞を受賞しました。

研究題目(石川魁さん):Arプラズマ処理した生分解性樹脂上の金属膜付着性評価

地球環境において土壌汚染や海洋汚染が深刻な問題となっており、我々を取り巻く多くの廃棄物の中では、電子機器に装着されているプリント基板の排出量が急増しています。本研究室では従来より生分解性樹脂の応用範囲拡大を目的として、植物由来の生分解性樹脂PGA(ポリグリコール酸)をプリント基板に応用することを検討してきました。Arプラズマ処理により炭化層を作製することで表面積が増加し、銅薄膜の付着性を向上させることができました。発表では、市販のガラスエポキシ樹脂基板との比較を行い、実用化のための検討を行った点が特に評価されました。

研究題目(宮島麗夏さん):TiO2/CuxO薄膜温度センサの膜厚依存性

IoT関連機器の広がりとともに温度センサの需要も高まっています。温度センサはチップ型のNTCサーミスタが主流ですが、温度変化に対する応答性を高めるため、なるべく微小体積にした薄膜サーミスタも注目されています。
本研究ではTiO2/CuxO積層薄膜のCuxOの膜厚を変えてセンサ薄膜を作製し、接合面におけるメカニズムを考察することで、センサの高感度化を目的としています。実験結果では、NTCサーミスタ特有の温度特性が確認できました。特に、オージェ電子分光測定により積層界面の傾斜を検討することで、感度に関する考察を行った点が高く評価されました。

ポスター発表は27件あり、内3件が若手奨励賞を受賞しました。

受賞コメント(石川魁さん):
この度は若手奨励賞をいただき嬉しく思います。大学院の良いスタートになりました。これからも研究活動に精進して参ります。
受賞コメント(宮島麗夏さん):
大学院に進学して早々に若手奨励賞をいただくことができ大変嬉しく思います。色々と試行錯誤する中で発表まで辿り着けることができました。これからもしっかりと目標を決めて研究を進めていきたいと思います。
一般社団法人日本材料科学会2023年度学術講演大会ホームページ