Web検索をしている検索ユーザに対して、幅広い情報取得を目的として、閲覧ページ中に他者の観点を提示するシステムの実装および評価を行いました。この研究のきっかけは、協調検索（複数人で同じ目的を達成するための検索）を一人の検索ユーザで実現できたら、面白そうだと思ったことです。研究をはじめた段階では、他ユーザの検索履歴として、ブックマークの情報を使うアプローチでしたが、検索履歴とは遠いものであったため、再度手法を考えました。そのタイミングで、OpenAIが公開した大規模言語モデルのGPTがあっため、それを利用して仮想的に検索ユーザの検索履歴を作成する手法に改善しました。その手法でユーザ実験を実施し、他者の観点の提示の効果を検証することができました。その内容をまとめ、当日は、練習通りの発表ができました。その結果、FIT奨励賞をいただくことができ大変嬉しいです。今後も引き続き、指導教員の指導の下、研究に注力していきます。