機械工学専攻 相川佑也さん、田村龍哉さんが国際学会UIST2023で研究発表

2023/11/20

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サンフランシスコで開催されたThe ACM Symposium on User Interface Software and Technology 2023(UIST 2023)において、機械工学専攻 修士1年の相川佑也さん、田村龍哉さん(ヒューマンインターフェース研究室・見崎大悟准教授)がポスター発表を行いました。UISTとは、HCI(Human Computer Interaction)の研究分野の中でも、特に、ユーザーインタフェース(UI)分野のトップカンファレンスです。

研究発表では、新しい拡張現実(AR)をもちいたブレインストーミングシステムである「Augmented Post-it」を提案しました。このAugmented Post-itは、ユーザが発したアイデアをGPT(Generative Pre-trained Transformer)を介して構造化し、発散的思考を促す空間表現へと拡張することができます。研究発表では、創造性を高めるために身体の動きを関与させる方法でユーザーの思考能力を拡張し、将来GPTベースでARブレーンストーミングを行うための、プロトタイピングシステムの提案をおこないました。

また、この研究は米国Stanford大学の研究者との共同研究です。コロナ禍で研究のミーティングはオンラインでおこなってきましたが、今回、学会終了後にStanford大学のCenter for Design Researchを訪問して、開発したシステムを実際に体験してもらうことで、次の研究発表にに向けての貴重なミーティングをおこなうことができました。

論文名
Yuya Aikawa, Ryoya Tamura, Chunchen Xu, Xiao Ge, and Daigo Misaki. 2023. Introducing Augmented Post-it:An AR Prototype for Engaging Body Movements in Online GPT-Supported Brainstorming. In Adjunct Proceedings of the 36th Annual ACM Symposium on User Interface Software and Technology (UIST '23 Adjunct).

学生コメント(相川佑也さん)

HCI分野の最新の研究を学び、国内外の研究者と交流した3日間は、非常に刺激的で貴重な体験となりました。ポスターセッションでは、大手テック企業のR&D部門の担当者や著名な教授にもお越しいただき、有益なフィードバックを得ることができました。また、この研究のきっかけとなった憧れの研究者と交流できたこと、そしてペーパーセッションで最新のAR研究に触れられたことは、特に印象的でした。この国際学会を通して得られた知識・経験を、今後の研究活動に活かしていきたいと考えています。

学生コメント(田村龍哉さん)

The ACM Symposium on User Interface Software and Technology (UIST)に参加 し、貴重な経験を得ることができました。新しい研究や最新のトピックに触れ、HCI分野を学ぶ日本の学生だけではなく、海外の学生や海外で活躍される研究者との交流も深められました。特にVision Talkの「AGI is Coming... Is HCI Ready?」やセッションの「Teamwork Triumphs: Collaborative Experiences」は非常に興味深く、今後の研究に生かしていきたいと思います。最後に、大学からの学会参加費等の援助に心から感謝申し上げます。この経験を生かして、今後もより一層、研究活動に邁進してまいります。

ヒューマンインターフース研究室