建築学部教員4名が、2024年日本建築学会各賞を受賞

2024/04/19

  シェアするTwitterでシェアFacebookでシェアLINEでシェア

4月19日、日本建築学会は2024年日本建築学会大賞、学会賞などを発表し、本学建築学部教員4名が各賞を受賞しました。

●2024年日本建築学会賞(作品)

八千代市の老人デイサービスセンター「52 間の縁側」
山崎 健太郎 教授(建築デザイン学科)

国内に竣工した近年の建築設計(庭園・インテリア,その他を含む)のうち、技術・芸術の進歩に寄与する優れた作品に授与される賞です。
本作品は、多目的な利用が可能でありながら地域に寄り添い、動的な世界観を統合する建築的態度を示したとして評価されました。
本作品は、本賞の他に2023年グッドデザイン大賞など、複数賞を受賞しています。

●2024年日本建築学会教育賞(教育貢献)

JCAABE まちづくりファシリテーター養成講座実施委員会
「建築系まちづくりファシリテーター養成講座」の開発と実践
野澤 康 教授(まちづくり学科)

建築教育の発展に貢献した近年の教育プログラム・教材等の業績に授与される賞です。
受賞した取り組みは、まちづくりに求められる建築系ファシリテーター育成のための教材・方法の開発とそれをもとにした全国の高等教育機関等での実践を目指した内容です。これまでなかった全国展開可能なまちづくり ファシリテーター養成プログラムを策定・実践し、成果を出しつつある本取り組みは、その先進性、独自性、運営上の工夫において斬新な教育活動であると評価されました。
2023年工学教育賞と同じ業績でのダブル受賞です。

●2024年日本建築学会著作賞

HOLZ BAU[増補版]ホルツ・バウ—近代初期ドイツ木造建築
(TOTO 出版、2022 年 9 月)
冨永 祥子 教授(建築デザイン学科)

会員が執筆した建築にかかわる著書のうち、学術・技術・芸術などの進歩発展あるいは建築文化の社会への普及啓発に寄与した優れた業績に授与される賞です。
本書は、忘れ去られていたドイツの近代木構造建築「HOLZ BAU」に再び光を当て、その技術史的な重要性と魅力を、専門家だけでなく非専門家にもドイツの木造建築やその技術史的な面白さを分かりやすく伝える点において、紀行文のような側面とを併せ持つ稀有な著作であるとして評価されました。
冨永教授は、2015年の日本建築学会賞(作品)「木の構築 工学院大学弓道場・ボクシング場」に続く2度目の受賞となります。

●2024年日本建築学会作品選奨

三組坂 flat
伊藤 博之 教授(建築デザイン学科)

本賞は、その年の作品選集掲載作品のうち特に優れた作品に授与される賞です。
本作品は、収益性や敷地に起因する制約も多く、専有部・共有部共に無乾燥なものにならざるを得ない都市型集合住宅の新たな可能性・方向性を示したものとして高く評価されました。

2024年日本建築学会大賞(一般社団法人 日本建築学会HP)