2024年8月27日から30日にかけて明治大学で開催された「2024年度日本建築学会大会(関東)学術講演会」において、30日に研究発表をした建築学専攻修士2年の春日拓実さん(山下研究室・山下哲郎教授)が構造部門(シェル・空間構造)若手優秀発表賞を受賞しました。
研究題目:
Bending-Active木造籠目格子シェルの形状形成および座屈実験 その1 単層シェル
建築学科 山下研究室では、2023年度に薄く長い杉の部材を曲げ、3方向の籠目格子を形成しつつ重ねることで曲面を形成する、いわゆるBending-Active法による木造籠目格子シェルのドームを実際に施工し、また荷重を載荷して座屈崩壊実験を実施しました。
この研究では、その実験について、形状を求める解析(Form-finding)と、弾性曲げにより初期応力を内包したラチスシェル構造がどれだけの鉛直荷重に耐えられるか調べる座屈解析を実施し、実験と比較しつつ実験結果の分析を行っています。解析と実験の差は小さくありませんが、計測した実験結果を明確に示しつつ不一致の原因の考察を行っており、実際の実験が少ないこの分野での貴重な研究として、高く評価されました。