本学の多くの研究室が、社会のニーズにこたえる研究を続けています。
一例として、安全安心デザイン研究室(機械システム工学科、指導教員:小川雅准教授)をご紹介します。
同研究室は、2024年度は複数展示会への出展を通して、複数企業と研究を共にしています。今春は、小川准教授と小池翔さん(機械工学専攻1年)が共同発明者となり、特許を出願しました。
発明の名称は、「測定装置、飛翔体、流速検知器及び測定方法」です。航空宇宙分野に興味をもつ小池さんは、本研究室で新たな研究テーマの創出を目指して調査を行い、小型航空機における対気速度計測の重要性を突き止めました。発明した計測技術では、大がかりな装置を使わず、感度よく対気速度を計測できるため、小型航空機の安定飛行や軽量化に資するだけでなく、より自由な機体デザインを可能とすることが期待されます。さらに研究を発展させ、実用化を目指していきます。
■学生コメント:小池翔さん(機械工学専攻1年)
学部4年生の時に様々な学会や展示会に参加して、 近年の技術革新やグリーンイノベーション、 グローバル化など社会の変動に気づきました。その時々の需要や変化に関心を持ち、課題解決方法を模索し続けるうちに、本発明の技術的需要、重要性にたどり着きました。当初は特許出願を想定していませんでしたが、特許出願の経験は自らの成長につながり、キャリアスタートに自信がつきました。
本発明が小型無人航空機における安全性向上、運用コスト削減などに貢献でき、農業、物流・インフラ点検システムにおける人材不足の解消、航空宇宙産業での多様な利用などに活用されることを期待しています。
工学院大学では、教員・学生を問わず、研究成果としての特許取得を奨励しています。