冨永研究室は2018年から現在まで、小伊津集落の調査・報告・情報発信の活動を継続しています。
今年は院1年生を中心に、集落外の人たちを巻き込む「小伊津なぞ解きまち歩き」を企画しました。
小伊津のまち並みに隠されたヒントを手掛かりに、小伊津の建物や風景を観察し、なぞ解きしながら集落を楽しく歩き回ってもらおうという主旨です。
8月31日のイベント当日は、集落内外から集まった60名を超える参加者が、冨永研特製サコッシュと地図を片手になぞ解きに挑戦しました。
このまち歩きのルート内には、空き家を使った瓦のインスタレーション会場が組み込まれており、小伊津独特の民家の中を通り抜けて展示が見られるようになっています。
空き家は3年前に小伊津出身の方が冨永研に提供してくださったもの、インスタレーションに使った瓦は石州瓦工業組合さんの協賛によるものです。
「小伊津の路地を屋根の上から見下ろす」というコンセプトで、約300枚の赤・黒の石州瓦が1階に設えられました。
また壁面にはこれまでの小伊津訪問で学生が撮影した小伊津の写真を展示しました。各写真の水平線をそろえ、室内なのに海を見ているような空間をつくりました。
同時に好きな瓦・タイルを選んで色付けするワークショップも開催し、大勢の子供たちでにぎわいました。
イベントの様子はひらたCATVや山陰中央新報で紹介される予定です。
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瓦インスタレーション会場の空き家を大掃除
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石州瓦工業組合さんが300枚の瓦を提供
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瓦インスタレーション制作風景
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瓦インスタレーション制作風景
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急な坂を上り下りして会場準備する院生
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8年間で撮った小伊津の風景写真も展示
最終日の9月1日は、住民・行政の方々と冨永研で今後の小伊津の将来について意見交換会を行いました。
冨永研と小伊津の交流も8年目となり、今後もいい形で長くお付き合いしていくにはどうするか、率直な感想や提案が出されました。
回を重ねるごとにつながりが広がる小伊津プロジェクト。この貴重な積み重ねを大切にして、小伊津プロジェクトの活動は次のフェーズへ踏み出します。
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瓦インスタレーション制作風景
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インスタレーション完成
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インスタレーション完成
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8月31日、受付で地図を受け取りまち歩きスタート
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小伊津のまちに隠されたヒントを手掛かりにまちを歩く参加者
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小伊津のまちに隠されたヒントを手掛かりにまちを歩く参加者
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子供向け瓦ワークショップ
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小伊津のまちに隠されたヒントを手掛かりにまちを歩く参加者