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建築学科卒業生 高橋勝季さんが第41回 建築生産シンポジウムにて若手研究者優秀発表賞を受賞

2026/10/08

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2026年7月31日(金)に開催された「第41回 建築生産シンポジウム」(主催:日本建築学会)にて、建築学部建築学科卒業生の高橋勝季さん(建築生産 岩村研究室 出身)が若手優秀発表賞を受賞しました。

発表論文
部分詳細設計における生成AI活用のためのデータ基盤支援手法に関する研究


生成AIは確率分布から回答を生成する仕組みであり、現状、権利侵害リスクの管理や責任を伴う実務での意思決定にそのまま利用することは困難です。建築分野のAI活用では、既存LLMにRAG(検索拡張生成)を組み合わせるアプローチが現実的ですが 、導入後も「推測による不確かな補完」「根拠の不明確さ」「出力の再現性の低さ」といった障害が残ります。

本研究は、国土交通省が公開する「営繕BIMモデル」の屋上パラペットの納まり選定を題材に、これら実務上の障壁を解消する手法を検証しました。(1)参照データと出力の関係を意識したプロンプト設計、(2)回答情報を事実根拠に限定する厳格な制御、(3)外部データベースと複数LLMエージェントの連携、という3つのアプローチにより前述の課題を解決できることを実証しました。さらに、AIの出力結果をBIMデータに反映するプログラムを実装し、一連のシステムとして構築しています。

本成果は、建築学部と情報学部の教員が共同指導した分野横断型研究です。建築分野の研究では、どうしても「AI活用法」にとどまることが多いですが、情報学の視点から「AIの限界」を的確に認識し、技術的に克服する手法を提示できた意義は大きいです。今年度、本学に発足したBIM×AIをテーマとする分野横断型組織「DigiBEセンター」の船出を飾る、画期的な研究成果です。

受賞コメント
この度、若手研究者優秀発表賞という栄誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。また、岩村雅人先生、三木良雄先生(情報学部 情報科学科)をはじめ、本研究にご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
本研究は、「建築」と「情報」を融合した本学初の取り組みであり、建築的な研究目的の達成に向けて、AIの限界をいかに解決するかという課題に注力しながら進めてまいりました。
今回の受賞を第一歩として、本学における「建築+情報」分野のさらなる発展に貢献するとともに、本研究で得られた知見を今後の実務へと活かしていきたいです。

岩村研究室
経営情報システム研究室