学長メッセージ

皆さんの夢の実現のために

歴史を紐解くと、 135年前、東京大学初代総長だった渡邊洪基先生の号令の下、実践的「工手」、つまり「エンジニア」を育てるために工手学校として設立されたのが、この工学院大学です。本学の建学の精神は、「社会・産業と最先端の学問を幅広くつなぐ『工』の精神」、そしてそれを社会に伝えていく人材の育成です。この建学の精神のもと、数多くの人材が本学から巣立ち、各々の夢を叶えていきました。

最新の就職に関連する様々な調査からも、本学は実就職率において全国でも高い位置を占め、社会からも高く評価されていることが分かっています。それは実験・実習・演習などに重きを置いた授業カリキュラムや、学生プロジェクト等の自主的な課外活動など、独自の教育プロセスがそれを実現させているからです。

21世紀にふさわしい工手とは、ものづくりに加え情報の解析、加工が重要になっています。自身の専門はもとより、その周辺領域も積極的に学んで、皆さんの可能性を無限に開花させてください。建学の精神に立ち返ると、社会では単に大学の卒業証書ではなく、社会で貢献できる何かが求められます。在学中に資格の取得等も意識して、使える知識の習得に励むことも一つの方法です。工学院大学は、皆さんの夢の実現のために全面的にサポートします。

近年、SDGs:Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)という言葉を耳にしていると思います。それは持続可能な地球環境を目指す取り組みでもあるのですが、これを皆さん自身に置き換えてみてください。夢に向かって持続的な努力目標を策定することがまずはとても重要です。前述の工学院大学創設者・渡邊洪基先生の墓石には大きく「夢」と記されています。この「夢」がこれからも皆さんの背中を力強く支えてくれることでしょう。

新型コロナウィルス感染症の終息は、未だに見えておりませんが、「禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし) 」禍(わざわい)の次には必ず福がめぐってきます。明るい未来は必ずやってきます。ぜひ、皆さんの「夢」=将来の自分の未来予想図を実現すべく、人生の幹となる大学生活を充実させてください。
  • 工学院大学 学長 伊藤 慎一郎

夢を叶える「かきくけこ」 学長インタビュー

工学院大学の教育