理事長・学長メッセージ

社会・産業と最先端の学問を
幅広くつなぐ『工』の精神
学校法人工学院大学 理事長
工学院大学 学長

工学院大学は1887年(明治20年)、初代帝国大学総長であった渡邊洪基先生を中心に設立された、私学初の工学系高等教育機関「工手學校」を源流としています。以来、138年にわたり、社会の最前線で活躍する多くのモノづくり人材を輩出してまいりました。10万人以上にのぼる卒業生たちは、その独創性と堅実さで社会から高い評価を得ており、建学の精神である「社会・産業と最先端の学問を幅広くつなぐ『工』の精神」は、世代を超えて受け継がれています。
現在、本学は4学部15学科と大学院工学研究科を有する工学系大学として成長を遂げ、附属中学校・高等学校を含めると、約7,000名の学生・生徒が日々、新たな技術や知識の習得、研究、そして課外活動に励んでいます。また、大学での学びや研究を活かした社会貢献にとどまらず、産業界で生まれた新たな技術が教育・研究の現場へ展開されるなど、産学連携による新たな価値創造も進んでいます。
予測困難な時代の中ではありますが、創立150周年に向けた長期目標「VISION150」や中期計画「コンパス」の計画遂行と振り返りを着実に行い、学園の未来への道筋をしっかりと描いていくことが重要であると考えています。伝統を大切にしながら、工学教育と研究の質をさらに高め、より一層社会に貢献できる学園を目指してまいります。
皆様からの引き続きのご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。
今村 保忠 (いまむら やすただ)
1959年鹿児島県生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業。同大学院理学系研究科博士課程中退。理学博士(東京大学)。専門分野は生物化学、マトリックス生物学、細胞工学。国内外の研究活動を経て、2006年に工学院大学に着任。工学部応用化学科および先進工学部生命化学科で教鞭を執り、副学長、先進工学部長、理事を歴任し、現在に至る。