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並木則和教授(環境化学科)が2015年度化学工学会粒子・流体プロセス部会技術賞を受賞

2016/03/26

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本学環境化学科の並木則和教授が、2015年度化学工学会粒子・流体プロセス部会技術賞を受賞し、2016年3月16日に開催された同部会総会で表彰されました。同賞は、粒⼦・流体プロセスに関連した技術に関して特にすぐれた業績のあった者を表彰することによりその成果を讃えるとともに本部会会員の意識の⾼揚をはかることを⽬的とした賞です。

今回受賞対象となった研究開発は、『煙道中のPM10/PM2.5質量濃度測定用バーチャルインパクタの開発・規格化と製品化』です。2009年度より我が国でもPM2.5の規制が開始される中で、発電所や製鉄所等の固定発生源からの粒子の質量濃度測定法としてバーチャルインパクタ(VI)を使用した手法が、代表者である神谷教授(東京農工大学)の主導の元で国際規格ISO13271として2012年に制定され、さらに国内規格JIS Z 7152が2013年に制定されました。以上の背景の中で代表者以下共同研究者である並木教授他の協力・連携のもと、これらの規格にある分級性能を満足するVIの基本仕様を決定し、さらに2008年から2012年の長期にわたる試作器を用いた国内および海外での実際の煙道での測定を通して、実環境で使用しやすい仕様に改良した上で、添付の記事に示すように我が国で初めて2013年に商品化にこぎ着けたことが受賞理由です。
受賞コメント
本研究開発は、東京農工大学の神谷教授および塚田先生との共同研究で、煙道用のバーチャルインパクタを開発して性能評価を行い、さらに共同受賞した企業2社との提携により製品化にこぎ着けました。このように、大学で開発した機器が製品化に至るには、本来の性能のみならず、購入者への使い勝手等も考慮して製品化を行う必要があり、その点で異なる苦労がありました。今後とも、他機関と連携して独創性のある研究およびそれに立脚した製品の開発を行っていきたいと思います。
化学工学会 粒子・流体プロセス部会
「粒子・流体プロセス部会」(以下、"本部会")は化学工学会が部会制に移行した平成14年2月に発足しました。本部会は、「熱物質流体工学分科会」、「ミキシング技術分科会」、「気泡・液滴・微粒子分散工学分科会(旧気泡塔分科会)」、「流動層分科会」、「粉体プロセス分科会」の5つの分科会から構成され、会員数500名を越える化学工学会の14部会の中でも最大規模の部会となっています。
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