機械理工学科生4名と電気・電子工学専攻生2名がISAT-20で受賞

2021/12/17

  シェアするTwitterでシェアFacebookでシェアLINEでシェア

2021年11月23日~24日にオンラインで開催された20th International Symposium on Advanced Technologyにおいて、機械理工学科の塩谷俊さん、佐藤颯さん、細谷拓冬さん、齋夏生さん、電気・電子工学専攻修士2年のベン ギョウさん、米山あゆみさんが、それぞれBest Oral Presentation Awardを受賞しました。

20周年の節目を迎える今回のISAT-20の国際会議は、本学がホスト校となり、本学や海外協定校の教員・学生などあわせて400人を超える方々にご参加いただきました。発表件数はオーラルセッションが58件、そしてライトニングトークセッションが86件にのぼりました。

Best Oral Presentation Award 受賞者一覧

受賞者 塩谷 俊
所属学科/専攻・学年 機械理工学科 3年
所属研究室 システム設計研究室
指導教員 齊藤 亜由子助教
研究題目 Research on recognition of movement using an optical motion capture system
研究概要 光学式モーションキャプチャを用いて野球のバッティング動作を計測しました。
撮影後のビデオに映る点群のみを第三者が視聴し、「バッティング動作」であると認識する直前の点群の動き(座標)からバッティング動作の特徴を検証しました。
今後は、点群のみの映像を子供たちに見せて「これ何している人?クイズ」を科学教室などで実施し、様々な年齢における動作の認知について研究を深めていく予定です。
受賞者コメント 英訳も発音もより、ネイティブに通じるように何度も書き直し音読しました。ご指導くださった齊藤亜由子先生とご協力いただきました皆さまにお礼申し上げます。
受賞者 佐藤 颯
所属学科/専攻・学年 機械理工学科 3年
所属研究室 システム設計研究室
指導教員 齊藤 亜由子助教
研究題目 Study on design of a noise covariance in pose estimation using 9-axis motion sensor
研究概要 9軸モーションセンサを用いて歩行動作を計測し、拡張カルマンフィルタを適用したセンサ・フュージョンにより膝関節角度の推定を行いました。
本研究では、9軸モーションセンサの出力に基づいてカルマンフィルタのノイズ共分散を設計することで推定精度が向上する可能性が示唆されました。
今後は、運動速度や動きの特徴が多様な運動における姿勢推定へ提案手法を応用していく予定です。
受賞者コメント 私は進学希望なので、研究室に所属してから研究や勉学に励んできたので嬉しいです。苦労した点は自大学での研究はもちろん大変でしたが、他大学での研究実習生としての両立です。研究をする上で評価していただけたこと、とても嬉しく思います。
終始熱心なご指導を頂いた齊藤亜由子先生に感謝の意を表します。論文の作成にあたり、適切な助言を賜り、また丁寧なご指導をして下さいました。本当にありがとうございました。
受賞者 細谷 拓冬
所属学科/専攻・学年 機械理工学科 3年
所属研究室 システム設計研究室
指導教員 齊藤 亜由子助教
研究題目 Effect of actuator on muscle force estimation using a musculoskeletal model
研究概要 光学式モーションキャプチャシステムとフォースプレートを用いて歩行動作を計測し、筋骨格解析ソフトウェアOpenSimを用いて歩行における下肢筋群の筋張力推定を行いました。
本研究では、OpenSimを用いた筋骨格解析におけるアクチュエータの影響を検証するため、2種類のアクチュエータを使用した解析を行い、ゆったりとした歩行動作の解析ではアクチュエータが各関節へ補う力は1N程度の非常に小さな力が望ましいことが示唆されました。
今後は、運動速度や運動強度が異なる動作に対しても同様の解析を行っていく予定です。
受賞者コメント 筋骨格モデルソフトウェアOpensimを用いた解析が難しく、苦労しました。また、英語でのプレゼンだったため、相手に伝わりやすいように、特に発音に気をつけてプレゼンを行いました。齊藤亜由子先生や多くのみなさまにご指導ご鞭撻を賜りました。この場をお借りして、御礼申し上げます。
受賞者 齋 夏生
所属学科/専攻・学年 機械理工学科 3年
所属研究室 システム設計研究室
指導教員 齊藤 亜由子助教
研究題目 Evaluation of internal rotation gait and normal gait based on the interarticular coordination
研究概要 乳幼児期における早期の歩容異常鑑別を目指し、内旋歩行と通常歩行を簡易な手法で定量的に鑑別するための解析法構築を行いました。
本研究では、内旋歩行・通常歩行における下肢関節角度を特異値分解に適用し、2種類の歩行における関節間協調を比較することで内旋歩行のみに特徴的な結果が得られることを確認しました。
今後は、内旋歩行に加え、中枢神経疾患に起因する痙性歩行の特徴にも研究対象を広げていく予定です。
受賞者コメント 英語で発表するため発音やイントネーションを意識することが大変でした。齊藤亜由子先生はじめ、ご指導・ご協力くださった皆さまに感謝申し上げます。
受賞者 ベン ギョウ
所属学科/専攻・学年 電気・電子工学専攻 修士2年
所属研究室 電力システム研究室
指導教員 野呂 康宏教授
研究題目 Examination of Improvement of Supply Stability by Introducing Wind Power Generation in Disaster-robust Zero Energy Vehicle(D-ZEV)
研究概要 災害時に避難所などへ駆けつけ、停電時でも最小限の電力供給や情報提供を行うことができるD-ZEVシステムに関して、電力供給の安定性を高めるために、以下の検討を行いました。
・太陽光発電の発電量を増やす目的で最大電力追従機能の性能改善を検討
・小型の風力発電を追加する検討を行い、太陽光や風力の発電出力が気象条件で変動しても、直流回路の電圧を安定に維持できることをシミュレーションで示した
受賞者 米山 あゆみ
所属学科/専攻・学年 電気・電子工学専攻 修士2年
所属研究室 ワイヤレスコミュニケーション研究室
指導教員 大塚 裕幸教授
研究題目 Effect of cell range expansion of picocells with a wide bandwidth in multiband HetNets
受賞者コメント ICT部門にてこのような賞を頂き大変光栄に思います。また、自分の研究が評価されてとても嬉しいです。
英語で発表するというのは大変ではありましたが,とても良い経験になったと思います。
今回の経験を活かして今後社会人になってからも英会話能力の向上に努めたいと思います。
機械理工学科
電気・電子工学専攻