2022年3月3日-5日にハイブリッド開催された情報処理学会第84回全国大会において、システム数理学科4年(受賞当時)の高根澤武蔵さん、青木祐磨さん(分散アルゴリズム研究室・真鍋義文教授)が学生奨励賞を受賞しました。
本賞は学生セッションで発表された学生会員の中から座長裁量で優秀な発表に対して贈呈される賞です。
高根澤さんの研究では、工学院大学情報学部のセミナーにおいて各学生が2つの研究室に配属されるため、1つの研究室への配属を行う従来の配属アルゴリズムを利用してもうまく配属できないことを示し、各学生が2つの研究室に配属される場合に、不満のない配属を求めるアルゴリズムを新たに示しました。
本研究は実際に必要とされている問題を解決している点が高く評価されました。
青木さんの研究では、コロナワクチン接種希望者の予約をマッチング問題として定式化しました。1つのバイアルが6人分であるため、ワクチンの廃棄を防止するために各日の接種人数が6の倍数になるマッチングを求めるアルゴリズムを示しました。
本研究はワクチン廃棄防止という価値のある問題を考察している点が高く評価されました。
高根澤武蔵さんの受賞コメント
この度は、情報処理学会第84回全国大会学生奨励賞を賜り、誠にありがとうございます。日頃から御指導頂き、このような発表の機会を与えてくださった真鍋教授のおかげで本賞を賜ることができました。この機会をお借りしてお礼申し上げます。
青木祐磨さんの受賞コメント
現在の情勢からコロナウィルスに関する研究を行おうと考え、コロナウィルスワクチン接種予約のマッチングという発想に至りました。研究を進めていく中でシミュレーションプログラムのコーディングには苦戦しましたが、無事に論文を書き上げることができました。学生最後のタイミングで形に残る成果を残せたことはとても嬉しく感じています。