文部科学省による「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」に本学の「デジタルツインラボを活用した建築デジタル教育」が採択されました。 採択された提案内容は、日刊工業新聞(5月26日付)でも紹介されました。
今回の教育プログラムの必要性及びその目的は、以下のとおりです。
1.必要性
現在、建設業においては、BIM(Building Information Modeling)を活用した建物ライフサイクルの総合的マネジメント、最適化や機械学習を取り入れた設計手法、施工におけるデジタルファブリケーションや遠隔管理の導入、都市計画でのGIS(Geographic Information System)活用、各種センサーを活用した運営維持管理、環境評価など、革新的DXが進行中である。しかしながら全体として日本の建設業のDXは海外と比して遅れを取っている。また、大手を中心とした先駆的企業と投資力に乏しい地方中小企業のデジタル格差が拡大しつつあり、公共事業などへの悪影響が予想される。
2.目的
工学院大学は2011年に日本初の建築学部を設立し、社会・技術・芸術を総合的に捉えた独創的な建築教育を実施してきた。建築教育をリードする次の試みとして、建築・都市に関するデータサイエンスと、建築特有のものづくり学を融合させたデジタルツインラボを設置し、建築学部ならではの分野横断型デジタル教育を展開する。