工学院大学 鉄道カレッジを開催しました。(10/22)

2023/10/24

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電気電子工学科の電気鉄道システム研究室(指導教員:高木 亮 教授)は、10月22日(日)に新宿キャンパスで鉄道カレッジ特別講演を開催し、約80名が聴講しました。コロナ禍により中断されていたプロの学びの場とあって、鉄道関連に従事する方が多く聴講されました。

まず、主催の高木亮教授から、工学院大学におけるプロ向けの鉄道講座の変遷が紹介され、今後はオンライン方式で継続することを発表しました。

次に、本学でも教鞭を取られた曽根 悟 東京大学名誉教授が「『鉄道技術との60年 -民鉄技術の活用と世界への貢献-』の要点」のテーマで講演しました。
「多くの方は、日本の鉄道は世界一と思っているが、実は違う」「時速や走行距離で勝る海外鉄道技術に負けない日本の長所とは」などの内容が、数字と写真、明確な解説で続きました。会場では一言も聞き漏らしたくない様子でPC入力やメモをとる方、大きく頷く方が多く見られ、7月に出版されたご著書に沿った内容でありながら、表現を変え、本には載せられなかった情報を交えた講演に、引き込まれていました。
事前申込では現役の鉄道関係従事者が多かったことから、質疑を始める前に「時間の都合もあり、高度な質問はメールで」と限定する一幕も。それでも「50ヘルツと60ヘルツの場所を走る為の工夫は?」「どこかで先生が書かれていた、新幹線で荷物を運ぶ構想について」など、鉄道への関心の高さがうかがえる質問が寄せられました。
質疑後は、長年、工学の視点から鉄道を研究し、本日もかくしゃくと講義された曽根先生に、会場から大きな拍手が送られました。閉会後も講演のお礼と挨拶する方が曽根先生を囲み、対面開催ならではの余韻にひたる方が多く見られました。

電気鉄道システム研究室は、今後も技術を深掘りする講義を続け、鉄道業界の課題解決の一助となることを目指します。どうぞご期待ください。

工学院大学鉄道カレッジ 公式サイト