鈴木敏彦教授(建築デザイン学科)が「動く中銀カプセル」の再生に協力

2023/04/11

  シェアするTwitterでシェアFacebookでシェアLINEでシェア

鈴木敏彦教授(建築デザイン学科)がYODOKO+「動く中銀カプセル」の再生に協力しました。
昨年解体された昭和の名建築、中銀カプセルタワービル。1972年、来るべき未来を予見した黒川紀章氏により、情報化社会で自由に移動しながら暮らす人物像「ホモ・ホーベンス」のための住まいとして設計されました。 かつて同氏の薫陶を受けた鈴木教授は、ビル解体後のカプセル再利用を考える保存・再生プロジェクトに賛同し、活動を続けています。

  • 解体前の中銀カプセルタワービル  撮影 山田新治郎
  • トレーラーカプセルとして再生された中銀カプセル  撮影 山田新治郎

動く中銀カプセルは、淀川製鋼所のデザインブランド YODOKO+のシンボルとなる、移動可能なトレーラーカプセルです。 YODOKO+は黒川紀章の思想を受け継ぎ、「ニューノーマルの暮らしをデザインする」をコンセプトとした道具と空間を展開しています。鈴木教授はブランド立ち上げから携わり、昨年にはフラッグシップ製品となるポータブルな開閉式の書斎、HOME OFFICE を発表しました。

動く中銀カプセルは、4月から各地の展示会でお披露目され、YODOKO+の新しい暮らしを見据えた商品展開を後押しします。

鈴木敏彦教授(建築デザイン学科) コメント

2022 年4 月に中銀カプセルタワービルの解体が始まり、9 月に23 体のカプセルが取り外され、淀川製鋼所はその一つを譲り受けました。私はカプセルを動かしたいという黒川紀章の願いを踏まえ、YODOKO+のブランドシンボルとして活用しながら次世代につなげたいと考えました。しかし、不動の建築から移動体への移行にはボディで500kg減、内装に700kgを超えられないという難題が立ちはだかりました。不要な構造材の間引きによるボディの軽量化と内装の部分的な再生によって、ついに動くトレーラーカプセルが実現しました。解体から1年を経た2023 年4月、ホモ・モーベンスのための動く住まいの誕生です。これから各地の展示会でお披露目致します。

「中銀カプセル」を“動く”トレーラーカプセルに再生! YODOKO+のブランドシンボルとして採用しました
淀川製鋼所 プレスリリース
YODOKO+ ブランドサイト