久田嘉章教授(まちづくり学科)が、日本地震工学会 論文賞を受賞

2023/06/23

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久田嘉章教授(まちづくり学科)は、日本地震工学会の論文賞を受賞し、記念講演を行いました。

この賞は、同学会論文集に発表した研究の中で、独創的な業績を挙げ、地震工学および地震防災における学術・技術の進歩、発展に顕著な貢献をした論文2編の著者に授与されます。

久田教授の論文「統計的グリーン関数法を用いた広帯域強震動計算における中間周波数帯の振幅の落ち込みの原因と改善法」では、従来行われた震動計算における課題について、原因を4つの要因に分類し改善法を提案しています。学術的な高い新規性・信頼性があり、地震動予測手法の発展に寄与することから、有用性•発展性がきわめて高いと評価されました。

久田教授は、5月23日に建築会館(港区)で開催された贈呈式に出席し、受賞記念講演として登壇しました。

■日本建築学会 2022年度論文賞

論文名:統計的グリーン関数法を用いた広帯域強 震動計算における中間周波数帯の振幅 の落ち込みの原因と改善法
執筆者:久田 嘉章(工学院大学建築学部まちづくり学科 教授)

受賞コメント
このたびは、日本地震工学会にて論文賞を頂きました。論文題目は「統計的グリーン関数法を用いた広帯域強震動計算における中間周波数帯の振幅の落ち込みの原因と改善法」であり、超高層建築などの設計用入力地震動に使用されている既往の手法の精度向上に関する、古くて新しいテーマに取り組みました。評価を頂き、また、ご支援頂いた関係者の皆様に心より御礼申し上げます。最近は地震だけでなく、水害や土砂災害の被害も多発しており、建築・まちづくりの対応が必須となっています。これらの分野でも調査研究を続けていきたいと考えています。どうぞ引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。
■日本地震工学会について
日本地震工学会は2001年1月1日発足。かつては、建築・土木・地盤・地震・機械等の分野に分かれ、地震工学としてまとまった活動を行う学会がなかったことから設立されました。地震そのものや地震による災害に関わるあらゆる分野の人々にとっての交流の場で、地震工学関係の研究者や技術者、耐震工学、行政や公益事業に関わる人々、地域計画や心理学などの人文・社会科学に関する研究者、医療関係者など,地震による災害に関わりのある分野を対象としています。
公益社団法人 日本地震工学会サイト