鈴木敏彦研究室、再生した椅子を山形の認定こども園に寄贈

2025/03/21

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鈴木敏彦研究室(建築学部建築デザイン学科)と天童木工は、50年間にわたり盛岡市立図書館で使用されていた子ども用椅子を修復し、山形市の子ども芸術大学認定こども園(学校法人東北芸術工科大学)に寄贈しました。この椅子は、50年前に株式会社天童木工が盛岡市立図書館に納品したもので、デザイナーの水之江忠臣氏が手がけた「ブックチェア」の子ども向けタイプです。

鈴木研究室は2023年、「JID次世代を担うデザイン展」に「端材の家」を出展した際、修復したこれらの椅子を展示しました。制作にあたり、東北芸術工科大学と共同で山形県内の工場(天童木工、オリエンタルカーペット、佐藤繊維、nitorito)を巡り、各工場から生産時に生まれる端材を提供していただきました。その過程で、天童木工から盛岡市立図書館の大規模改修に伴い返却された「こどもブックチェア」全10脚のうち9脚を提供され、鈴木研究室は米沢市の企業nitoritoの布素材を活用して座面を貼り替え、椅子の再生を実現しました。

  • 「端材の家」の作品として出展した椅子(左上)

水之江忠臣氏がデザインした「ブックチェア」の子ども向けタイプは、今回修復した9脚に加え、オリジナル保存用の1脚を含めた全10脚のみが現存しています。この貴重な椅子を山形県の子どもたちに活用してもらうため、こども芸術大学認定こども園に寄贈しました。 2025年3月5日に同園で贈呈式が行われ、山形新聞とTUYテレビに取材を受けました。

  • 山形新聞 2025年3月6日付掲載
  • 写真提供/山形新聞社
  • 山形新聞から記事二次利用の許可を受けています。
  • 画像をクリックすると記事が閲覧できます。
50年の時を経て修復! 有名デザイナーが手掛けたいすを子ども園に寄贈 貴重な椅子に子どもたちも大満足!
TUY テレビュー山形 ニュース
建築学部 鈴木研究室が「次世代を担うデザイン展 2023」で受賞|工学院大学
2023年11月20日掲載