2025年3月25日に東京都市大学世田谷キャンパスで開催された「電子情報通信学会 2025年総合大会」において、情報学部システム数理学科4年(受賞当時)の吉田幸輝さん(経営情報システム研究室・三木良雄教授)が優秀ポスター賞を受賞しました。
提案題目:シェアサイクルにおける自転車最適配置のための利用区間の検出手法
吉田さんは、オープンデータとして公開されているシェアサイクルの各ポート停留台数データともとに、ビジネス機会損失が発生している可能性のあるポートを抽出する技術について研究しました。
シェアサイクル企業は自転車の固有IDを情報として取得しているため、どのポートからどのポートへ自転車が移動したのかを正確に把握することができますが、オープンデータではポートの停留台数がわかるだけで、どの区間で移動ニーズが発生しているのかを把握することができません。
そこで、吉田さんは、台数が減少したポートから一定時間内に台数が増加したポートを抽出し、減少したポートから到着確率を距離に比例した平均移動時間、分散を持つ正規分布として考え、複数の増加したポートの中で、確率が一番高いものを到着ポートと推定する方法を提案しました。
新宿区を中心としたデータでの実験により、発着ポートが特定可能であり、さらに機会損失が発生していると考えられるポートを特定することができました。
受賞コメント
この度は優秀ポスター賞に選出いただき、誠にありがとうございます。本研究のご指導を賜りました三木先生、ならびに研究室の皆様にこの機会をお借りして御礼申し上げます。