電気電子工学科でとれる資格

資格を取得した先輩の声

電気主任技術者は、工場を持つメーカーや通信会社、ホテル、商業施設、病院など、電気設備の保守・管理には不可欠な存在で、就職や転職活動を有利に進められると考え取得を目指しました。しかし、第三種電気主任技術者試験(略称:電験三種)は、電気系資格の中でも難易度が高い試験として知られており、合格率は10%程度です。
私は、この難関資格に対して、大学での講義の他に、スマホアプリと動画を活用して学部3年から勉強を開始し、1年間かけて4科目に合格し資格取得者となりました。大学の科目では、特に回路理論I・II、回路理論演習I・II、電気磁気学I・II、電気磁気学演習I・IIが資格勉強に役立ちました。なぜなら、電験4科目のうち理論・電力・機械の基礎であるとともに、演習の時間に類似問題を解くことが多かったからです。電気電子工学科で学ぶ内容と密接に関わる電験三種の取得を、みなさんも目指してみませんか。工学院大学での大学生活が、とても有意義なものになると思います。
(2023年度卒 岩澤 侑司さん)

資格一覧

学科からおすすめの資格

所定の科目を取得し実務経験を踏めば、電気主任技術者の資格を取得することができます。所定の科目を取得すれば電気工事士の筆記試験が免除になります。 電気通信主任技術者の資格は所定の科目を取得すれば試験科目「電気通信システム」が免除されます。
資格取得方法 対応資格
所定の科目を取得した卒業生は、資格が取れる 中学校教諭一種(数学)
高等学校教諭一種(数学・工業)
学芸員
所定の科目を取得した卒業生は、資格が取れる(実務経験必要) 電気主任技術者(第1種・第2種・第3種)
電気工事士
所定の科目を取得した在学生は、修了証(認定書)が発行される 数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)(応用基礎レベル)[文科省認定]
情報セキュリティ内部監査人能力認定
所定の科目を取得した卒業生は、試験免除・試験科目免除がある 電気通信主任技術者
卒業生全員、受験資格が得られる(実務経験不要) 空気調和 衛生工学会設備士
FE(Fundamentals of Engineering)
卒業生全員、受験資格が得られる(実務経験必要) 建築施工管理技士(1級・2級)
建設機械施工管理技士(1級・2級)
電気工事施工管理技士(1級・2級)
電気通信工事施工管理技士(1級・2級)
管工事施工管理(1級・2級)
建築設備士
所定の科目を取得した在学生は、受験資格が得られる 社会貢献活動支援士 
その他・上記に当てはまらない資格取得方法(在学中に取得できる資格) エネルギー管理士

[国家資格]中学校教諭一種(数学)/高等学校教諭一種(数学/工業)

学校の教員になる為には法で定められた各担当の免許状を取得していることが必要とされています。 教職は、若い世代を育てる創造的な仕事です。学び喜びも悲しみも共にして生活し、教員自身も様々に成長していくことのできる仕事です。本学でも教職を目指して毎年1割程度の学生が教職課程を履修しています。
詳細:教職課程

[国家資格]学芸員

博物館、美術館、産業博物館、科学博物館、動物園、植物園、サイエンスセンター、天文館などで、その資料の収集、保管、展示及び調査、研究、その他に関する情報を正しく社会に伝える社会教育の専門職です。これらの施設には、専門職員として学芸員を置かなければならないことが法によって規定されています。(博物館法第4条第3項)
詳細:学芸員課程

[国家資格]電気主任技術者(第1種/第2種/第3種)

第1種:すべての事業用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督ができます。
第2種:電圧17万V未満の事業用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督ができます。
第3種:電圧5万V未満の事業用電気工作物の工事、維持及び運用(出力5,000kW以上の発電所を除く)に関する保安の監督ができます。

電気主任技術者の資格は、学校認定を受けているため、所定の単位を取得し卒業後、実務経験(1年~5年)に応じて、無試験で免許申請できます。 (指定科目は、キューポート掲示「本学で取得できる、受験資格の優遇を受けている免許・資格の取得科目について」で確認できます。)

問い合わせ先:(一財)電気技術者試験センター

[国家資格]電気工事士

一般用電気工作物(住宅、店舗等)の電気工事ができる。電気工事は電気工事士の資格がないと行えません。取扱範囲によって第1種、第2種の2区分に分かれています。  学校認定を受けているため、所定の単位を取得、筆記試験が免除となります。 (指定科目は、キューポート掲示「本学で取得できる、受験資格の優遇を受けている免許・資格の取得科目について」で確認できます。)

問い合わせ先:(一財)電気技術者試験センター

[国家資格]電気通信主任技術者

電気通信ネットワーク全体の監督者。ネットワークの工事、維持または運用に関する監督、設備責任者に対して意見、助言を行います。資格は、【伝送交換主任技術者】【線路主任技術者】の2種類に区分されマークシート方式による択一試験が行われる。指定科目を取得した者は、試験科目のうち「電気通信システム」が免除されます。 (指定科目は、キューポート掲示「本学で取得できる、受験資格の優遇を受けている免許・資格の取得科目について」で確認できます。)

詳細:指定科目は、電気電子工学科で制作している学修ガイダンス冊子を参照

[国家資格]建築設備士

建築設備全般(空調・換気、給排水衛生、電気等)に関する知識および技能を有し、建築士に対して、建築設備の設計・工事監理に関する適切なアドバイスができる仕事です。国土交通大臣によって認められる国家資格です。 卒業後2年以上の実務経験を有する者は、受験資格が得られます。
建築設備士は、建物の安全を確保する上で今後もニーズが高まることが予想されます。2025年からの住宅省エネ基準適合義務化も含め必要性が高まり、今後も安定した活躍が期待される資格です。合格者は、5~6人に1人の割合と難易度が高い資格です。

問い合わせ先:(公財)建築技術教育普及センター 

[国家資格]施工管理技士

施工管理技士には7つの種類があり、電気電子工学科では下記の資格について学校認定を受けています。卒業後、所定の実務経験で受験資格が得られます。

建設機械施工管理技士(1級・2級):建築現場で建設機械を使って工事する為に必要な技術資格。
問い合わせ先:(一社)日本建設機械施工協会

建築施工管理技士(1級・2級):建築工事の施工計画や現場での施工管理等、職場を指導したり、監督するための技術資格。
電気工事施工管理技士(1級・2級):電気工事に関する施工計画や現場の総括、スケジュール調整などを行う為の技術資格。

上記資格の問い合わせ先:(一財)建設業振興基金)

電気通信工事施工管理技士(1級・2級):2019年度に新しくできた資格で、通信技術の工事を施工管理する為の技術資格です。電話やインターネットを使えるようにしたり、無線LANを巡らせたり、さまざまな通信工事を担当します。インターネットが発達する現代においてもっとも需要の高い施工管理技士 と言えるでしょう。
管工事施工管理技士(1級・2級):建物の中のインフラ整備に使用される管工事の「工程管理」「品質管理」「安全管理」「コスト管理」をおこなう為の技術資格.

上記資格の問い合わせ先:(一財)全国建設研修センター


第一次検定試験のみ合格した人でも「技士補」という資格を取得できるようになりました。1級の一次検定試験のみ合格した技士補は、1級の技士補として監理技術者(一級管理技術者)の補佐業務を行えるようになります。施工管理技士の資格を持っていれば会社の信用度も上がり、仕事の幅も広がり、年収アップの可能性がある資格です。

[国家資格]エネルギー管理士

エネルギーの使用の合理化に関して、エネルギーを消費する設備の維持、エネルギーの使用方法の改善、監視、その他経済産業省令で定めるエネルギー管理の業務を行います。 エネルギー管理者の資格試験領域をカバーする授業を環境化学科で「環境エネルギー工学」・「移動現象」を実施しています。 過去の試験問題等を実施しています。受講希望者は、教務課に相談してください。

資格の申請方法:以下により、認定され免許が交付されます。
①国家試験に合格し、免許申請の前に、エネルギーの使用合理化に関する実務1年以上従事した者、
②エネルギー使用合理化に関する実務3年以上従事し、認定研修を修了した者。①②とも、経済産業大臣に申請します。

詳細:環境化学科講義科目「環境エネルギー工学」「移動現象」のシラバス
問い合わせ先:(一財)省エネルギーセンターエネルギー管理試験・講習センター試験部

[民間資格]空気調和・衛生工学会設備士

(公社)空気調和・衛生工学会が主催する建築設備における空気調和、給排水、衛生設備の設計、工事監理、環境衛生管理および調査を行う専門技術者を認定する資格。実務経験なし、卒業証明書の提出で受験ができます。合格率30%前後。会社によっては、資格手当がつくので年収アップにも有効です。

問い合わせ先:(公社)空気調和・衛生工学会

[民間資格]FE (Fundamentals of Engineering)

FEは、技術分野での国際的資格である米国のPE(Professional Engineer)になる為の一次試験で取得する資格。その一次試験であるFE試験は、工学系大学生の技術者としての能力を判定する日米共通テストです。PEは、米国でエンジニアとして働くには必須の資格です。 PEは、FE試験(一次試験)合格、PE試験(二次試験)合格、実務経験、PEライセンス登録で取得できます。

問い合わせ先:NPO法人・日本PE・FE試験協議会(JPEC)

[民間資格] 社会貢献活動支援士

社会貢献・防災・減災・ボランティア・福祉・環境等の専門知識を身につけ、災害やボランティアの現場でリーダーシップを取り活動することが出来る人材であることを認定する制度。工学院大学は資格取得カリキュラムが設定されているため、専門カリキュラムの必要単位を修了した方は、認定試験の受験資格が与えられます。認定資格合格後「社会貢献活動支援士資格証」を大学が発行します。資格有効期間は3年(ポイント更新制)により更新ができます。
詳細:社会貢献活動支援士

[民間資格]情報セキュリティ内部監査人能力認定

情報セキュリティ内部監査人を企業・組織の情報セキュリティ監査に用いることで、質の高い内部監査を 情報セキュリティに対して行うことをアピールでき、企業に貢献できる資格となります。
情報セキュリティ内部監査の質を高めるために、監査準備からフォローアップまでの一連の業務を理解し監査業務の実務に携わことができる者の能力  を認定します。唯一のセキュリティ監査の資格であり、セキュリティ内部監査を強化したい企業にとっては 人気の資格となっています。  後期「企業経営と情報セキュリティ」の講義受講、単位取得で受験資格が得られ、学内での認定試験に合格することで資格認定されます。
 詳細:寄附講義「企業経営と情報セキュリティ

[文科省認定]数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシー/応用基礎レベル)

デジタル時代の「読み・書き・そろばん」である「数理・データサイエンス・AI」の基礎などの必要な力を全ての国民が育み、あらゆる分野で人材が活躍する環境を構築する必要があります。その中で、大学の正規課程の学生として、「数理・データサイエンス・AI」への関心を高め、かつ、適切に理解し、それを活用する基礎的な能力を育成することを目的とし、知識及び技術について体系的な教育を行うプログラムが「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」です。文部科学大臣が認定及び選定し、「数理・データサイエンス・AI」に関する基礎的な能力の向上を図る機会の拡大に資することを目的としています。
リテラシーレベルでは、学⽣の「数理・データサイエンス・AI」への関⼼を⾼め、適切に理解し活⽤する基礎的な能⼒を育成しています。応用基礎レベルでは、「数理・データサイエンス・AI」を活⽤して課題を解決するための実践的な能⼒を育成しています。指定科目を修得することでプログラムを修了することが出来ます。
(指定科目は、キューポート掲示「本学で取得できる、受験資格の優遇を受けている免許・資格の取得科目について」で確認できます。)
詳細:数理・データサイエンス・AI 教育プログラム

※国家資格:法律に基づき、国あるいは国から委託を受けた機関が実施する、資格
※民間資格:協会、団体、企業などが実施・主催する、資格