化学応用学専攻生2名が分離技術会年会2021で学生賞を受賞
2022/04/14
2021年11月5日にオンラインで開催された分離技術会年会2021において,化学応用学専攻修士課程1年(受賞当時)の松本拓海さん、博士課程2年(受賞当時)の廣澤史也さん(計算化学デザイン工学研究室・高羽洋充教授)が 学生賞を受賞しました。
松本拓海さんの研究内容は、分子構造生成器の一つであるJunction Tree – Variational Autoencoderという機械学習モデルを用いた化合物の逆設計法について検討したものです。分子の潜在的な特徴を学習した潜在空間から分子構造探索を行った結果、オクタノール-水分配係数、水溶解度で任意の物性をもつ化合物の逆設計が可能であることを示しました。
廣澤史也さんの研究内容は、CHA型ゼオライト膜によるメタンからのCO2分離において、微量な炭化水素がCO2透過性に与える影響について非平衡分子動力学(NEMD)法を用いて検討したものです。微量な炭化水素によってCO2の透過が阻害されることが確認され、その阻害度が炭化水素の表面吸着エネルギーによって整理できることを明らかにしました。