10月28日(土)、新宿キャンパスで、医薬工3大学包括連携推進シンポジウムを開催しました。東京医科大学、東京薬科大学、工学院大学が医学、薬学、工学それぞれの専門分野を活かした研究について、特別講演とポスターセッションで披露されました。
特別講演では各大学の教授が、一人ずつ登壇しました。トップバッターは、柳宇教授(工学院大学建築学部)による講演「呼吸器系感染症の伝播経路-どこまでコンセンサスが得られたのか-」。COVID-19 に関する話題で、多くの方々が理解・納得しながら聞き入る光景があちこちで見られました。「医学分野と工学分野では、同じ単語でも捉え方が違う」との言葉に、3大学連携の重要性を再認識しました。Izumi pavilionでの講演は1階アトリウムにも同時放映され、「時間が無くて諦めていたが、関心あるテーマの講演を聴講できて良かった」との声が聞かれました。
その後行われたポスターセッションには、38件のポスターが1階アトリウムに集まりました。本学が関わる研究は、東京医科大学から提供されたデータを本学が工学的視点で新たな手法を試す研究が多く、異なる大学の学生・教員がポスターの前で話す光景が広がりました。学生が質問者から思いもかけないヒントをもらい、すぐにノートに書き留めるなど、所属大学を問わず、多くの学生にとって有意義な時間となりました。「私は学部4年で、大学院進学が決まっています。様々な課題が残っていますが、あと2年ちょっと粘ります」と研究に対する気持ちを新たにする学生もいました。数年ぶりに軽食が用意され、のどの渇きを癒しながらポスター前で話し込む姿が印象的でした。