応用物理学科カリキュラムの特徴

応用物理学科では、物理学を中心とする学際分野に関わる産業で活躍する技術者、およびこの分野の発展に寄与する研究者の養成を目指します。このため、低学年では数学、物理学をはじめとして、化学、生物学など自然科学に関する幅広い基礎知識を身に付け、基礎学力を養います。高学年では、1.物理・応物一般領域、2.物性・材料領域、3.物理情報計測領域、および4.エレクトロニクス領域の4つの領域に属する専門科目から、各自の目的や目標に適う科目を選択し履修することになります。選択の仕方に制限はありません。上記の4つの領域から1つの領域を集中して学修したり、4つの領域を幅広く学修したりするなど、様々な学修パターンを選択することができます。必修科目は必ず、選択必修科目は条件に従い必ず履修しなければならない科目です。そして、選択科目は自ら選んで履修できる科目です。1年次では、上に挙げた4つの領域を学ぶために必要となる「数学、物理学、化学、生物学、地学」などを幅広く学びます。2、3年次では、「電磁気学I、II」、「量子物理学」などの必修科目、「確率統計学」、「熱・統計力学」、「固体物理学I、II」、「半導体工学I、II」などの選択必修科目と共に、4つの領域に属する専門科目から、各自の目的や目標に適う科目を選択し履修します。
  1. 物理・応物一般領域 「現代物理学」、「応用力学II」、「量子化学I、II」、「統計物理学」、「宇宙・惑星科学」、「素粒子物理学」、「現代宇宙論」
  2. 物性・材料領域 「磁性体・誘電体材料」、「表面物理」、「光物性」、「無機・有機材料入門」、「物理化学入門」
  3. 物理情報計測領域 「真空工学」、「結晶構造解析学」、「応用計測」、「幾何光学」
  4. エレクトロニクス領域 「ナノエレクトロニクス」、「光・量子エレクトロニクス」、「通信方式」、「デジタル信号処理」、「デジタル電子回路」、「アナログ電子回路」
この他に、実験や演習などの科目があります。これらの講義、実験や演習の受講を通じて、自分の取り組みたい分野や挑戦する価値のある分野を見出します。4年次には、それぞれ研究室に配属され卒業研究を行います。3年次までに修得した知識を活かし、また足りない部分は自ら主体的に学び、4年間の集大成となる卒業論文の執筆を行います。

先進工学部